バードトレーニング

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毛引き症について

2007年09月02日 | 毛引き症
■毛引き症ってなあに?
 過剰な毛繕いを毛引き症と呼んでいます。
 落ちている羽根で気がつくこともあれば、羽根がぼさぼさ、地肌が見えているなどで気がつくこともあります。羽根をかじってボロボロにしてしまう、羽根を千切ってしまう、羽根を引き抜いてしまうなど症状は様々です。皮膚を咬んで傷つけてしまっている場合は、自咬症と呼ばれています。

■毛引き症はどうして起こるの?
 内部寄生、身体疾患、伝染病、栄養不良、腫瘍などが毛引きに関連していると言われています。また、身体に問題がなくても鳥のおかれている環境によって好ましくない行動を学習してしまった場合もあります。毛引きかな?と思ったら早めにコンパニオンバード専門医に相談されることをお勧めします。

■毛引き症は治るの?

 身体的な病気が原因ならば、適切な治療の後は回復するでしょう。行動上の問題の場合は、行動の原因を特定し、環境を改善しない限り毛引きは進行、または繰り返し起こる可能性があります。

■環境の改善っておもちゃを入れたらいいの?
 遊び道具をケージに入れてあげるのも環境改善の一つです。ただし、鳥さん一羽一羽、毛引きをしている原因は異なります。おもちゃを入れて改善する子もいればそうでない子もいます。鳥が問題行動を通じて飼い主さんに伝えていることを明らかにして、それをもとに鳥のニーズを満たすように改善していくことが必要です。

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