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インコグッズブームについて、読売新聞の取材を受けました

2014年01月23日 | インコブーム

インコの魅力や、今インコグッズがブームになっている理由について、記者の福士さんにお話ししました。インコグッズブームを取り上げた記事の中にコメントとして掲載されています。(2014年1月23日の読売新聞朝刊に掲載)



動物行動コンサルタント 青木愛弓(あおきあゆみ)
2014年1月22日




インコを飼う際の注意点を教えて下さい  2

2013年09月29日 | インコブーム

インコブームについてマスコミの取材の依頼が多くなってきました。よくある質問に対しての回答を公開します。文章を使用したり、参考にしたりする場合は、「動物行動コンサルタント青木愛弓」の名前をわかるように入れて下さい。

Q:インコを飼う際の注意点を教えて下さい  2

A:
★うっかり逃がす人が多い。

・ケージから室内に出して遊ぶときには、窓や扉を閉めましょう。
・外に出てしまったインコが生きて戻る可能性は低いです。
・鳥なので帰巣本能があると思われているかもしれませんが、家を外から見たことも、家に帰る練習もしたこともないので、初めて外に出たインコは初めて見る景色の中から家を探し出すことはできません。
・飛翔力があり、数日で思いがけないほどの距離を移動していることもあります。
・外に放された小鳥は、餌の採り方を知りません。
・野生育ちとは異なり、若干肥満気味で、体力も機敏さもなく、危機管理を学習する機会もなかったのですから、猫やカラスに捕られてしまうことがあります。
・急激な環境の変化で、免疫力が低下し弱ってしまう可能性があります。
・寒さに弱い種がいます。
・外来種なので、生き延びて繁殖すれば、在来種の生息を脅かす存在になる可能性があります。実際に国内で繁殖している種もいます。

★手放す人がいる
・終生飼養を目標に飼い始めましょう。
・インコと上手に関われるように「しつけ」の勉強をして、実践してください。
・飼えなくなったら、自由にしてやるために外に放す人がいますが、生きていけませんから、絶対にやめてください。飼えなくなったら、抱え込まずに、誰かに助けを求めましょう。
・鳥インフルエンザが流行しても、室内で飼育されているインコは、野鳥と接触する機会がないので、感染しません。安心して飼育を続けてください。

★しつけの問題で悩む人が多い
・鳴き声が大きい種類がいます。
 専門店で、飼える種類かどうか事前に相談しましょう。
・人を呼ぶために大きな声で繰り返し鳴くようになってしまうことがあります。人に良く慣れたインコはさみしがり屋です。まずは、ふれあう時間を十分にとります。ケージの中でおもちゃで遊んでいたり、おしゃべり(物まね)をしているときに声をかけて、呼び鳴きをしたときには相手をしないようにします。
・かみつくようになることがあります。
体罰やおしおきで矯正しようとするのは厳禁です。食べ物のごほうびを使って、手に乗ることや人の手を好きになるようにしつけましょう。 そして、インコが嫌がることをしないようにしましょう。

動物行動コンサルタント 青木愛弓(あおきあゆみ)2013年9月29日



インコを飼う際の注意点を教えて下さい 1

2013年09月29日 | インコブーム

インコブームについてマスコミの取材の依頼が多くなってきました。よくある質問に対しての回答を公開します。文章を使用したり、参考にしたりする場合は、「動物行動コンサルタント青木愛弓」の名前をわかるように入れて下さい。
回答を作成するにあたり、最近の流通の傾向について業界関係者にご意見を伺いました。ご協力に感謝いたします。なお、時間の経過と共に変化する内容も含まれております。

Q:インコを飼う際の注意点を教えて下さい 1

A:どんなペットでもそうですが、買えると飼えるは違います。ペットを飼うのは、一生面倒を見ることです。結婚したり、引っ越しなど、ライフイベントがあっても一緒に暮らしていく方法を選択するよう努力して欲しいと思います。また、帰省の時や旅行の時はどうするかも飼う前に考えて見てください。一泊程度なら餌や水を多めに与えて、温度管理を十分にしておけば留守にすることができますが、インコはさみしがり屋なので食欲が落ちてしょんぼりしていることも多いのです。留守番はできますが、留守の多いお家に向いているペットではありません。
 費用に関してですが、たとえば最もポピュラーなセキセイインコでは、品種によって高価なものもありますが、3000円前後で買うことができます。食べる量も1日4g程度なので毎月の餌代もそれほどかかりませんが、医療費は個体の価格以上にかかりますし、冬は暖房費、夏は冷房費もかかります。インコの価格やケージや餌の代金だけでなく、健康に飼い続けるための費用も考えてきましょう。また、医療費として使えるようにインコ貯金をしておくのもおすすめです。
 ペットは、コンパニオンアニマルと呼ばれるようになりました。家族として一生付き合えるパートナーとして家庭に迎えてほしいと思います。餌を与える、水を替える、フンの始末をするだけでなく、ケージの中にいてもしばしば視線を送り、声をかけ、ケージから室内に出して遊ばせて、愛情をそそいでください。そして、言葉を持たない小さな子供を世話するように、寒くないか、暑くないか、食欲がないのではないか、具合が悪いのではないかなど注意深く観察をして、必要に応じて適切な対応をしてください。また、かみついたり、鳴いたりするのは理由があってやっていることですから、行動の理由を理解して、体罰以外の方法で対処するようにしましょう。そして、大切なことは、家族ですが人間ではなくインコだということ。インコがインコらしく、幸せに暮らせるようにしてください。

動物行動コンサルタント 青木愛弓(あおきあゆみ)2013年9月29日



インコの魅力、インコを飼うことの良さについて教えて下さい

2013年09月29日 | インコブーム

インコブームについてマスコミの取材の依頼が多くなってきました。よくある質問に対しての回答を公開します。文章を使用したり、参考にしたりする場合は、「動物行動コンサルタント青木愛弓」の名前をわかるように入れて下さい。
回答を作成するにあたり、最近の流通の傾向について業界関係者にご意見を伺いました。ご協力に感謝いたします。なお、時間の経過と共に変化する内容も含まれております。

Q:インコの魅力、インコを飼うことの良さについて教えて下さい

A:小鳥は、人に良く慣れる種も多く、鳴き声やおしゃべりを楽しむことができます。文鳥やセキセイインコでしたら、鳴き声も大きくないので、ペットの飼育が許可された集合住宅で飼うことができます。インコ類ですと、寿命も長く、セキセイインコでは10年前後、オカメインコでは20年、大型インコでは50年以上も生きるものもいて、長く付き合うことができます。
 インコ類を飼った人がない人は、トリアタマ、頭が悪いという先入観があるのか、目で見て楽しむ観賞用か、言葉を教えてオウム返しをするくらいと誤解しているようで、インコをペットとして飼っている話を友人、知人にしても、犬や猫ほど興味を持ってもらえず、共感されることはほとんどないという嘆きもよく耳にします。でも、飼ってみると、とにかく、よくなつき、ほんとうに賢く、愛情深い動物で、毎日新しい発見があり、飽きることがありません。私も1羽のインコと暮らしていますが、癒やしと笑いをくれる小さな相棒です。

動物行動コンサルタント 青木愛弓(あおきあゆみ)2013年9月29日



インコブームがきているという実感はありますか?(ペットとして・関連グッズに関して)

2013年09月29日 | インコブーム

インコブームについてマスコミの取材の依頼が多くなってきました。よくある質問に対しての回答を公開します。文章を使用したり、参考にしたりする場合は、「動物行動コンサルタント青木愛弓」の名前をわかるように入れて下さい。
回答を作成するにあたり、最近の流通の傾向について業界関係者にご意見を伺いました。ご協力に感謝いたします。なお、時間の経過と共に変化する内容も含まれております。

Q:インコブームがきているという実感はありますか?(ペットとして・関連グッズに関して)

A:グッズは、おしゃれで女性好みのもの近年よく見かけるようになりました。大手文具メーカーが大人の女性をターゲットにした小鳥の付箋やシール、手帳を製作しています。また、食べるとインコの匂いがするアイスクリームはインターネットで話題になり、テレビでも取り上げられ、販売されると長蛇の列ができるほどの人気です。

 一方、ペットとしてインコを飼う人が増えているかというと、業界では、問い合わせが若干増えた、流通に関してわずかに増えているという印象を持つ人もいるようですが、販売される小鳥が急激に増加しているわけではないそうです。ですから、生体の飼育に関しては爆発的な流行にはなっていないというのが現在の業界の見方です。ただし、マスコミで頻繁に取り上げられるようになったのが初夏の頃からだと記憶していますが、夏の間はヒナのシーズンではないので、販売数が伸びなかったということも考えられます。もしかすると、これから増えていくかもしれません。

 ただ、昨今では、以前のハスキー犬ブームのように、話題になったら、誰も彼もが後先を考えずに飛びついて飼い始める、いわゆる熱に浮かされたような流行にはならないのではないでしょうか。今は、インターネットが発達し、誰でも簡単に検索できますし、飼育書もいくつも出版されていますので、一旦調べてみて、飼えるかどうか考えてみる方が多くなったのではと思います。私の周りでも、ペットを飼う前に飼えるかどうか調べてみますかと聞いたところ、「命を預かる」ことだから、飼えるかどうか事前によく考えるという回答をした人が多くいます。これは、とても良いことだと思います。

動物行動コンサルタント 青木愛弓(あおきあゆみ)2013年9月29日