■手乗りの鳥なのに慣れてない!
手乗りの子をお迎えしたのに、全然慣れていません。手を差し出すと威嚇し噛みつこうとします。一生懸命仲良くしようとしているのにどうしてわかってくれないの?
手乗りは、誰の手にも乗る人見知りしない鳥、というわけではないようです。大まかに言えば、「雛のうちに親鳥から離され、人の手で餌を与えられた鳥」でどれだけ人に慣れているかどうかは鳥によって(お店によって)それぞれのようです。
お迎えしてから、一週間くらいはどの子も環境の変化にとまどっています。
このケージの中で動いても平気かしら? 怖い敵はいない? あの物音は何? このにおいは何? この人間は怖くないの? などすべての物事を慎重に吟味しています。
自発的に手に乗り外に出たがる子以外は、お迎えしてから一週間はあまりかまわないようにし、様子を見る程度にします。餌を取り替えたり水を換えたりするときに声かけしたりおやつを手渡したりしてみましょう。
ここで、慣らそうと無理矢理手に乗せたり、手に乗るようにしなくちゃとステップアップの訓練を繰り返したり、放鳥してケージにもどすのに手間取って追いかけ回したりすると、手に乗らない子になったり、噛みついたりする子になり、信頼関係を築くのに時間がかかる可能性もあります。
噛みついたり、威嚇するのは鳥からの「やめて!」のメッセージ。嫌なものを避けるために噛んだり威嚇したりするのは、鳥が生きていくために必要な行動です。鳥には「No!」の意思表示をする権利があります。鳥が「No!」と言わない方法で私たちを好きになってもらうように私たちが上手にリードしてあげましょう。
■慣れていない子のパターンと仲良くなる方法
1.人には慣れているけど、人の識別をしている子
鳥は、人の顔を見分けることができます。毎日お世話をしてくれるペットショップの店員さんに慣れていたけれど、見慣れないあなたのことはちょっと怖いのかもしれません。とりあえず、手に乗せることは後回しにして、毎日お世話をするときに声かけしたり、おやつを渡す「ちょびっとコミュニケーション」からはじめてみましょう。「いい人」と思われれば手乗りになるのはすぐです。
2.挿餌で育てられたけれどあまりかまってもらっていなかった子
ショップで手に乗せられたり、頭をかいてもらったりする経験があまりなかった子です。手を差し出されても乗るものだとわかりませんし、頭をかこうと手を近づけた手を噛んで遊ぼうとしたり、怖い!と思ってしまうのです。じっくり時間を取って「こうしてね!」を教えてあげれば、仲良くなれるでしょう。
3.親から離されたのが遅かった子
親から離されたのが遅かった子は、人という存在自体にあまり慣れていないかもしれません。ケージから出るのを嫌がったり、人を見ると遠ざかったり。まずは、徐々に見慣れてもらいましょう。次に一日に食べる餌をとりわけできるだけ、人の手から餌を与えるようにするとあなたのことが段々好きになっていきます。
■ケージに手を入れるのはNG!
ケージに手を入れて慣らそうとしたり、ケージに手を入れて鳥を捕まえて外に出そうとするのは×。狭いところに手を入れて鳥を追いつめることは鳥に大変な恐怖を与えます。鳥は、怖い思いをしたことを忘れません。慣れるのに時間がかかったり、人を怖がるようになったりします。ケージはいつでも鳥が心穏やかに休める場所にしてあげましょう。そして、鳥が自発的に手に乗ってくるような工夫をすることを忘れないようにしましょう。
■あなたの気持ちを上手に伝えよう
「この人はいい人みたい」と思われれば、すぐに仲良くなれるでしょう。とにかく、無理矢理は禁物。
できるだけ怖がらせず、食べ物のような「うれしいこと」と結びつけてもらえるように接することが「いい人」への近道です。焦らず進めば、「いい人」から「大好きな人」に変わります。毎日毎日お世話をして優しく声をかけましょう。そして、手からご飯を食べてもらいましょう。あなた自身や手が食べ物といううれしいことと結びついて好きなものになります。そうしたら、次に「こうして欲しい」をわかりやすく鳥に伝えましょう。手を差しだしたとき、ちょっと近づいてくれたらごほうびで「そうしてくれてうれしい!」を伝えましょう。ちょっとずつ距離を縮めていきましょう。「そう、上手ね!」「そうしてくれてありがとう!」をごほうびで伝えていきましょう。大切なのはコミュニケーション。だんだんあなたのことが好きになれば、ごほうびがなくても手に乗ってくれるようになります。
■放鳥に注意
鳥をケージから出すのは簡単でも、戻ってもらうのは大変です。小さな扉にはいることを憶えるのはなかなか難しいのです。戻すときに追いかけたり、掴んだりするとそれだけでせっかく結んだ信頼関係が壊れたり、さらに悪化することもあります。
鳥を放す場所は、高い場所に止まれないよう細工をしておき、囓られて困るものはとりのぞきましょう。放鳥の前に2時間前くらいにはケージからえさ箱をはずし、空腹状態にしておきます。戻ってもらうときにはえさ箱を見せて誘導したり、うんと好きなものを見せて戻ってもらうようにします。
■鳥のいる生活に慣れたら
クリッカーを使ってより仲良くなるのも良いアイディア。色々なことをいっぺんにはじめるとどこかに無理が生じるかもしれません。鳥の様子を観察して判断する余裕ができてからはじめるとよいでしょう。
詳しいトレーニングのやり方はこちら<amazon>をご覧下さい
手乗りの子をお迎えしたのに、全然慣れていません。手を差し出すと威嚇し噛みつこうとします。一生懸命仲良くしようとしているのにどうしてわかってくれないの?
手乗りは、誰の手にも乗る人見知りしない鳥、というわけではないようです。大まかに言えば、「雛のうちに親鳥から離され、人の手で餌を与えられた鳥」でどれだけ人に慣れているかどうかは鳥によって(お店によって)それぞれのようです。
お迎えしてから、一週間くらいはどの子も環境の変化にとまどっています。
このケージの中で動いても平気かしら? 怖い敵はいない? あの物音は何? このにおいは何? この人間は怖くないの? などすべての物事を慎重に吟味しています。
自発的に手に乗り外に出たがる子以外は、お迎えしてから一週間はあまりかまわないようにし、様子を見る程度にします。餌を取り替えたり水を換えたりするときに声かけしたりおやつを手渡したりしてみましょう。
ここで、慣らそうと無理矢理手に乗せたり、手に乗るようにしなくちゃとステップアップの訓練を繰り返したり、放鳥してケージにもどすのに手間取って追いかけ回したりすると、手に乗らない子になったり、噛みついたりする子になり、信頼関係を築くのに時間がかかる可能性もあります。
噛みついたり、威嚇するのは鳥からの「やめて!」のメッセージ。嫌なものを避けるために噛んだり威嚇したりするのは、鳥が生きていくために必要な行動です。鳥には「No!」の意思表示をする権利があります。鳥が「No!」と言わない方法で私たちを好きになってもらうように私たちが上手にリードしてあげましょう。
■慣れていない子のパターンと仲良くなる方法
1.人には慣れているけど、人の識別をしている子
鳥は、人の顔を見分けることができます。毎日お世話をしてくれるペットショップの店員さんに慣れていたけれど、見慣れないあなたのことはちょっと怖いのかもしれません。とりあえず、手に乗せることは後回しにして、毎日お世話をするときに声かけしたり、おやつを渡す「ちょびっとコミュニケーション」からはじめてみましょう。「いい人」と思われれば手乗りになるのはすぐです。
2.挿餌で育てられたけれどあまりかまってもらっていなかった子
ショップで手に乗せられたり、頭をかいてもらったりする経験があまりなかった子です。手を差し出されても乗るものだとわかりませんし、頭をかこうと手を近づけた手を噛んで遊ぼうとしたり、怖い!と思ってしまうのです。じっくり時間を取って「こうしてね!」を教えてあげれば、仲良くなれるでしょう。
3.親から離されたのが遅かった子
親から離されたのが遅かった子は、人という存在自体にあまり慣れていないかもしれません。ケージから出るのを嫌がったり、人を見ると遠ざかったり。まずは、徐々に見慣れてもらいましょう。次に一日に食べる餌をとりわけできるだけ、人の手から餌を与えるようにするとあなたのことが段々好きになっていきます。
■ケージに手を入れるのはNG!
ケージに手を入れて慣らそうとしたり、ケージに手を入れて鳥を捕まえて外に出そうとするのは×。狭いところに手を入れて鳥を追いつめることは鳥に大変な恐怖を与えます。鳥は、怖い思いをしたことを忘れません。慣れるのに時間がかかったり、人を怖がるようになったりします。ケージはいつでも鳥が心穏やかに休める場所にしてあげましょう。そして、鳥が自発的に手に乗ってくるような工夫をすることを忘れないようにしましょう。
■あなたの気持ちを上手に伝えよう
「この人はいい人みたい」と思われれば、すぐに仲良くなれるでしょう。とにかく、無理矢理は禁物。
できるだけ怖がらせず、食べ物のような「うれしいこと」と結びつけてもらえるように接することが「いい人」への近道です。焦らず進めば、「いい人」から「大好きな人」に変わります。毎日毎日お世話をして優しく声をかけましょう。そして、手からご飯を食べてもらいましょう。あなた自身や手が食べ物といううれしいことと結びついて好きなものになります。そうしたら、次に「こうして欲しい」をわかりやすく鳥に伝えましょう。手を差しだしたとき、ちょっと近づいてくれたらごほうびで「そうしてくれてうれしい!」を伝えましょう。ちょっとずつ距離を縮めていきましょう。「そう、上手ね!」「そうしてくれてありがとう!」をごほうびで伝えていきましょう。大切なのはコミュニケーション。だんだんあなたのことが好きになれば、ごほうびがなくても手に乗ってくれるようになります。
■放鳥に注意
鳥をケージから出すのは簡単でも、戻ってもらうのは大変です。小さな扉にはいることを憶えるのはなかなか難しいのです。戻すときに追いかけたり、掴んだりするとそれだけでせっかく結んだ信頼関係が壊れたり、さらに悪化することもあります。
鳥を放す場所は、高い場所に止まれないよう細工をしておき、囓られて困るものはとりのぞきましょう。放鳥の前に2時間前くらいにはケージからえさ箱をはずし、空腹状態にしておきます。戻ってもらうときにはえさ箱を見せて誘導したり、うんと好きなものを見せて戻ってもらうようにします。
■鳥のいる生活に慣れたら
クリッカーを使ってより仲良くなるのも良いアイディア。色々なことをいっぺんにはじめるとどこかに無理が生じるかもしれません。鳥の様子を観察して判断する余裕ができてからはじめるとよいでしょう。
詳しいトレーニングのやり方はこちら<amazon>をご覧下さい