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インコを飼う際の注意点を教えて下さい  2

2013年09月29日 | インコブーム

インコブームについてマスコミの取材の依頼が多くなってきました。よくある質問に対しての回答を公開します。文章を使用したり、参考にしたりする場合は、「動物行動コンサルタント青木愛弓」の名前をわかるように入れて下さい。

Q:インコを飼う際の注意点を教えて下さい  2

A:
★うっかり逃がす人が多い。

・ケージから室内に出して遊ぶときには、窓や扉を閉めましょう。
・外に出てしまったインコが生きて戻る可能性は低いです。
・鳥なので帰巣本能があると思われているかもしれませんが、家を外から見たことも、家に帰る練習もしたこともないので、初めて外に出たインコは初めて見る景色の中から家を探し出すことはできません。
・飛翔力があり、数日で思いがけないほどの距離を移動していることもあります。
・外に放された小鳥は、餌の採り方を知りません。
・野生育ちとは異なり、若干肥満気味で、体力も機敏さもなく、危機管理を学習する機会もなかったのですから、猫やカラスに捕られてしまうことがあります。
・急激な環境の変化で、免疫力が低下し弱ってしまう可能性があります。
・寒さに弱い種がいます。
・外来種なので、生き延びて繁殖すれば、在来種の生息を脅かす存在になる可能性があります。実際に国内で繁殖している種もいます。

★手放す人がいる
・終生飼養を目標に飼い始めましょう。
・インコと上手に関われるように「しつけ」の勉強をして、実践してください。
・飼えなくなったら、自由にしてやるために外に放す人がいますが、生きていけませんから、絶対にやめてください。飼えなくなったら、抱え込まずに、誰かに助けを求めましょう。
・鳥インフルエンザが流行しても、室内で飼育されているインコは、野鳥と接触する機会がないので、感染しません。安心して飼育を続けてください。

★しつけの問題で悩む人が多い
・鳴き声が大きい種類がいます。
 専門店で、飼える種類かどうか事前に相談しましょう。
・人を呼ぶために大きな声で繰り返し鳴くようになってしまうことがあります。人に良く慣れたインコはさみしがり屋です。まずは、ふれあう時間を十分にとります。ケージの中でおもちゃで遊んでいたり、おしゃべり(物まね)をしているときに声をかけて、呼び鳴きをしたときには相手をしないようにします。
・かみつくようになることがあります。
体罰やおしおきで矯正しようとするのは厳禁です。食べ物のごほうびを使って、手に乗ることや人の手を好きになるようにしつけましょう。 そして、インコが嫌がることをしないようにしましょう。

動物行動コンサルタント 青木愛弓(あおきあゆみ)2013年9月29日



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