バードトレーニング

行動分析学の理論に基づく鳥のトレーニングやしつけのサイト。

Q&A 外に出したら壁や家具に激突して墜落してしまった

2008年06月25日 | Q&A
Q:前に一度鳥を籠からだした事があるのですが籠からでた事がなかったのでうまくコントロールできずに壁や家具に激突して墜落し、恐かったのですぐに籠に戻しました。窓はレースのカーテンをひいていて、部屋は8畳一間です。初めはこういうものでそこまで心配する事でもないでしょうか?
A:家に来たばかりの子や慣れていない子、飛ぶ練習をしている子をケージから出すとこのようなことが起こります。鳥はとりあえず危険から飛んで逃げることをするので、慣れない場所だと壁や窓に激突してしまいます。骨折したり、打ち所が悪いと死んでしまうこともあるので、ビクビクしている様な子はまだ出さないようにしましょう。外に出すのに慣らすのなら、お家の環境に十分慣れてから。できればケージ越しに手から餌を食べられるようになってから外に出すようにした方が良いと思います。また、ケージに戻すのに手間取ると手や人を嫌いになったりしがちなので、放鳥の数時間前にごはんを取り除いておき、お腹がすいて自然にケージに戻りたくなるようにしてあげると良いですね。

なお、窓には、レースのカーテンを引いてあるとのこと。それはとてもGOOD!
ガラスは見えにくく一番激突しやすいところなのでレースのカーテンは必須です。


Q&A 電話を持ったら急に態度が豹変して襲いかかってきて首や手をひどく噛まれた

2008年06月25日 | Q&A
Q:私によく慣れているインコですが、先日放鳥しているときに電話が来て受話器を持って耳に当てた途端、「ギャー!」と叫びながら私に襲いかかってきて首や受話器を持っている手をひどく噛みました。そのときは、たまたま機嫌が悪かったのかなと思ったのですが、別の日に電話がかかってきたときもそうなりました。放鳥しているときには、また襲われるかと思うと怖くて電話に出ることができません。まるで、ヒッチコックの映画のようでした…。
A:正しいかどうかはわかりませんが、受話器を持って耳に当てるということが、もしかすると何か本能的な行動を発現させてしまったのかもしれませんね。ローレンツの本でカラスのそばで黒いものを手に持つとカラスに攻撃されるという話を読んだことがあります。

鳥を放鳥している部屋では一切電話に出ないようにするという消極的な解決方法もありますが、これでは少々不便です。積極的な解決方法としては、受話器と好きなものを結びつける方法があります。

放鳥中に練習してみましょう。

小さくカットした大好きなごほうびを用意します。受話器を顔から離した位置で手に持ち、様子を見ます。怒っていないようだったら、ごほうびを鳥に与えます。徐々に受話器の位置を顔に近づけていき、怒っていなかったらごほうびをあげることを繰り返しましょう。顔に近づけても怒らないようだったら、今度は色々なパターンで練習しましょう。鳥が受話器の側にいるときに受話器を取ったり、鳥と遊んでいるときに受話器を取ったり。そうすることで、鳥が受話器があるときにごほうびをもらえるということを学習し、受話器に対して攻撃しなくなります。

ヘアブラシなどにも同様の攻撃をするというメールを頂いています。同様に対処してみて下さい。


読売新聞 よみうりペット 2008年7月号 vol.70

2008年06月22日 | ABOUT ME
読売新聞 よみうりペット 2008年7月号 vol.70
特集記事 ペットとのコミュニケーションを深めるクリッカー・トレーニング
「人と鳥がより仲良く楽しく暮らすために」

先日、取材を受けたものが掲載されました。
よみうりペットは読売新聞の購読者に配布される冊子です。
入手方法は、P-WILL通信サイト:http://www.p-well.com/original/info/index.htmlで。