バードトレーニング

行動分析学の理論に基づく鳥のトレーニングやしつけのサイト。

クリッカートレーニングの順序

2004年09月26日 | クリッカートレーニング
クリッカートレーニングの流れを見てみましょう。
新しい行動を教えるときは1から、既にできることを繰り返しやって欲しいときには2から始めます。

1.こうしてね!を教えよう

したことのない行動をして欲しいときは、行動を形成します。
シェイピングという方法を使います。
参考:http://love.ap.teacup.com/bird/8.html

2.もっとやって!を伝えよう

行動の回数を増やします。
すでにできることはここから始めます。
参考:http://love.ap.teacup.com/bird/5.html

3.こうしてね!を伝えよう

合図は、どんな時にそれをしたら、
良いことが起こるかを鳥に知らせます。
    
  この時→こうしたら→カチッ(ごほうび)

私たちの「この時にこうしてね」を鳥に伝えるのが合図なので、鳥にわかりやすいものにしましょう。
言葉のサインなら名前やほめ言葉と混ざらないようにはっきりと合図の言葉だけを発音しましょう。
  
4.クリッカーを減らす、ごほうびを減らす

いつまでも遊びたいなあ、と思ってもらうための工夫です。ランダムにごほうびをあげるようにします。

5.色んなところでやってみる

鳥は応用が苦手。色々なところでできるように場所を変えてみましょう

6.色んな人とやってみる

誰とでも遊べるようにしたいなら、色々な人と遊んでみましょう。

7.時々、おさらいしてみる

もうここまで、来たらばっちり覚えています。時々やってみるだけで記憶は維持されます。

1~7の流れで進めていくとクリッカートレーニングは鳥にとってとてもわかりやすく楽しいゲームになります。うまくいかないときには、「クリッカートレーニングうまくいかないときには、をご覧下さい。

クリッカートレーニング、うまくいかないときには、こちら

本サイトを引用する際にご利用ください:
バードトレーニング, クリッカートレーニングの順序.
http://love.ap.teacup.com/bird/84.html

クリッカートレーニング コツの科学 

2004年09月20日 | クリッカートレーニング
1.いいことをした瞬間にクリッカーを鳴らす

ほめる(クリッカーを鳴らすのは)のは、行動をした瞬間。「遅くても」一秒以内にします。
ごほうびを上げることを急ぐよりもクリッカーを鳴らすタイミングが大切です。

2.クリッカーは「カチッ」と1回だけ鳴らす。

「カチッ」とはっきり鳴らせるようトイレなどに隠れて練習しましょう。
「カッチン・・」という音は×。
また、カチカチ鳴らしてもたくさんほめていることにはなりません。
特別に良くできたときには、たくさんごほうびをあげてほめてあげましょう。

3.シェイピングの時には鳥に考えさせない

鳥さんに何が正解かを考えさせるのではなく、鳥さんの行動の中から目標とする行動に一番近いものを選んで「カチッ」の音でほめていきます。
シェイピングの時には、クリッカーとクリッカーの間が10秒以上あいたら長すぎです。

飽きてしまう、やめてしまうという子は2秒に1回鳴らすくらいのステップアップ計画を立てて進めるようにしてみます。

4.ごほうび

喜んで食べるものを探して色々試してみましょう。また、ごほうびはうんと小さくします。一粒、二粒という量で十分です。大きい子は、砕いたりカットして2~3mmにして使ってみましょう。
また、お腹がすいている時間を作ってあげてその時間にトレーニングしてみましょう。

一番難しいのが1です。これは、うまくできるようになるまで随分時間がかかるかもしれません。たくさんトレーニングで遊んであげながら鳥さんと練習を重ねましょう。うまくいかないときにはビデオにとって見直してみるととても勉強になります。


クリッカートレーニングの順序は、こちら

本サイトを引用する際にご利用ください:
バードトレーニング, クリッカートレーニング コツの科学.
http://love.ap.teacup.com/bird/85.html

上手にトレーニングするには

2004年09月02日 | クリッカートレーニング
piyo 目的とする行動を分析し、細かく分割していくつかのステップに分け、ワンステップずつ進めていくこと。

piyo トレーニング中は、とにかく鳥さんをよく観察すること。
いつでも行動を把握することで、ほめるポイントを上手に設定できるようになります。

piyo 次のステップにうつるときは、ほめるポイントを変えること。
以前の行動がほめられなくなることによって、行動が変わっていくからです。

piyo しかし、急に難しくしてはいけません。
鳥ができないときは、前のステップに戻り、ほめるポイントも元に戻すこと。
そして、できないことを鳥のせいにせず、行動をもっと細かく分割してほめられるように考えること。

piyo 1つの行動をシェイピングしているときには、平行して他のことを教えないこと。

piyo 1つの行動が完成するまで、1人の人がみてあげること。
鳥さんの混乱をさけるために。

piyo 惜しみなくほめましょう!
ほめる方法は1つだけではないのです。

piyo 飽きるまでやるのはさけましょう。
お互い、もうちょっとというところがちょうど良いやめ時です。

piyo うまくいかないでイライラするときは、日をあらためる。
お互い楽しくなければうまくトレーニングできないと心得ましょう。
人間も鳥も気分が乗らない日もあるのです。

piyo 体罰は厳禁です
それまでの信頼関係を全て壊してしまう可能性があります。
イライラしたら、鳥さんから離れること。

piyo トレーニングを記録しましょう。
記録を取ることで、トレーニングの進み具合や進歩が明らかになり、訓練者の勉強になるのはもちろん、その記録が訓練者自身のごほうびとしても働きます。

piyo 誰でもトレーナーになれる素質があります。
強化の原理を忘れず、鳥さんの行動を観察し、根気強くほめましょう。

本サイトを引用する際にご利用ください:
バードトレーニング, 上手にトレーニングするには.