その鶴／ハイパー

きっと家に連れてきちゃいけなかった。


あたしに悲しみをもたらす人物が作ったもの

その『気』が存在してしまうものを
この家に持ち込んでしまった



だって卒業証書だもの。



そして開けなくていい箱をあけた

ここに２体そろった


１体目


を見て思い出せる
あの瞬間を。

この鶴がいなかったら
わたしは
あの子に話しかけなかったかもしれない

初対面に加わった衝撃だった。



そんな鶴が
もう一体やってきた
今はちがう女がいるという事実を連れて。


同じ人が折ったもの

ほんと何でこれを折ったんだろう


まあ いいや わかる日なんて来ない



鶴は 帰ってきた。
君がピリオドなんだろう。


ハイパーになって帰ってきたね
ありがとうございました
ちょっとだけど
ずっと手にしたかった
好きな人といれる幸せを
思われる幸せを
教えてくれて


つぎは
もっと素敵な愛をします。