元祖 ひまうま本舗

「ひまうまの世間は、鬼ばかり?」後身blog

眼に見えない力

2024-10-08 12:08:12 | 社会・政治




時代小説家の山本周五郎氏は言った。「能ある一人の人間が、その能を活かす為には、能のない幾十人と言う人間が、眼に見えない力を貸している」と。これは政治の世界にも当て嵌まるだろうが、今回の与党たる自民党総裁選挙は、「能のない幾十人」のおかげでこのザマである。国家の存続さえ左右する選挙なのに党内選挙なのだから、思わず「国民って、その政党にとっては何?」と疑問でしかない。なので自民党の総裁選挙は、国民にとっては単なる茶番で、もどかしいだけだ。だからこんな事が起きる。さて石破内閣だが、衆議院解散を既に宣言をしており、もうすぐで解散だ。つまり紫の袱紗が衆議院議長に渡されるのも、もうすぐである。だから所信表明演説も岸田内閣時のものを継承する時間しかなく、自身の個性云々よりも、「そうするしかなかった」と言う事だろう。とは言うものの、その総理たる石破茂氏と言えば、党内野党的存在で、与党に居ても外野だった。なので常々、政治家よりも批評家向きの人だと思っていた。しかしながら当人は閣僚経験(防衛庁長官(第68代・第69代)、防衛大臣(第4代)、農林水産大臣(第48代)、自由民主党政務調査会長(第52代)、自由民主党幹事長(第50代)、内閣府特命担当大臣(国家戦略特別区域)、内閣府特命担当大臣(地方創生))があるので、この現状は「本当に閣僚経験者なの?」と思ってしまう。つまり内閣総理大臣の椅子は、この人にとっては他人事だったと言う事だ。確かに党内野党的な目線の人には重荷だろう。正直、外から物事を批判するのは気楽だ。それに対する責任もない。それが批判をされる立場に変わった。



現在は、自身で物事を決めなければならない。その意思が衆議院解散だったのだろう。政策についてもコロコロと変わるが、判断が出来ないが故の風見鶏なのだろう。それにしてもリベラルや左翼思想の野党からは、政策と言おうか思想の面での争点を見出すのは難しいだろう。まるで同胞だ。テレビ報道では、その低支持率ばかりを強調してるが、それは「本来、自民党総裁に収まる人は、この人じゃなかった」との疑念がそうさせるのだろう。確かに残念だ。岸田内閣で左に触れたメーターを正常なレベルに戻せるチャンスではあったのだが、議員票が長い物には巻かれろ状態で、そこに徳はないのに靡いてしまった。それが愚かとしか言いようがないのだ。ソッチ系の媒体でも誤魔化せない程の国民の否定がある。たぶん短命内閣に終わるだろう。早期解散は、逆に自民党にとっては自殺行為だが、何故、踏み切ろうと思ったのだろう?そこが不思議でならないのだ。集合写真での服装のだらしなさを媒体では話題にしているようだが、そんなくだらない事よりも、政治にだらしないのは困る。それこそあほらし。

立憲の衆院選公約が判明 政権交代を前面、最低賃金1500円以上も
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcbf721648652395c93f13318682f4bbd03a2c57
小沢一郎氏、石破茂首相は「理想論、悪く言えばきれいごとを言っていた」内閣支持伸び悩みを分析
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202410030001320.html

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