ツーリングクラブ「走狼」の情報発進基地
BIKE ROOM!!!
Aさんの思い出と生きる事について
2008年7月20日早朝、私の勤め先のAさんが亡くなった。Aさんは私より18歳年上で、糖尿病を患っていた。週に3回の人工透析が必要な体だったけど、とても気前のいい人で、いつも食事に誘ってくれた。高くて美味しい物から、安くても美味しい物、駅の立ち食いそばのスペシャルトッピングまで、たくさんご馳走になった。Aさん自身も、医者に色々指導されていたみたいだけど、あんまり言う事を聞いて無いみたいで「今の生活のままだと10年生きられない」って、言われてたみたい。でも本人は本気なのか冗談なのか、死んでも構わない、死んだら化けて出てあげるからね」って。
直接仕事で関わりがあった訳じゃないんだけど、仕事中はしょっちゅうちょっかいを出してくれたAさん。その度に「私の出世の妨げになるので止めてください」なんて冗談いって、あしらってたっけ。最後に会話したのも、似たような感じで冷たくあしらった形になって、後姿が悲しげだったのを覚えている。
御昼になると、自分の分で買ってきたオニギリや、サンドイッチ、御惣菜などを食欲がなくなったって言って、いつも私に分けてくれた。仲の良い社員には、必ずジュースをご馳走してくれたし、外出先から帰ってくるときは必ずドーナツとかアイスクリームとか御土産を買ってきてくれる人だった。
ある時、会社帰りに新宿駅を2人で歩いていたら、さりげない動きで托鉢の御坊さんに寄付していた。余りにも自然な動きだったから、慣れた事だったんだろうなぁ。
仕事に対しては、厳しい人で、頭に血が登るとところ構わず大きな声で怒鳴りつけていた。でも、何故そうなったのかを客観的に聞いている限り、正しい事を言っていた。これがAさん流の人の育て方だったんだね。他社からの寄せ集めの社員で固められている今の部署において、唯一の生え抜きの社員だったAさんは、グループ会社の各方面に強力なコネクションを持っていた…と思う。糖尿が悪化して事務所内での仕事が多くなっても、大切なプロジェクトの頭脳として、重要な人材だった。性格は豪快。仕事はきっちりだけど、その他は全ては超適当な人で、人工透析に行くって言って午後会社を休んだはずなのに、映画を見に行ってたり、掃除機を出すのがめんどくさいから、各部屋に一台づつ掃除機を買っちゃったり、雨が降ったら気分わるいから会社を休んじゃったり。
きっと、人の喜ぶ姿を見るのが好きだったんだと思う。食事にしたって、それ以外の事だって、とにかく相手を喜ばせたかった人なんだ。いつもそうやって、良くしてくれるから、みんなそれに慣れちゃって、心からお礼を言えてなかった気がする。
Aさん、本当にありがとう。Aさんがいないと、仕事がサクサク進んじゃうから、私が出世してしまいますよ。そしたら、責任が重くなって、きっとバイクになんか乗っていられなくなっちゃうから、困った物です。私は後何年生きられるか分からないけど、もうすぐ子供が生まれます。だから、もう少しこっちの世界でがんばってみます。だから、今のうちにそっちの美味しい御店をたくさん探しておいてくださいね。天国だったら病気の事とか気にしないで、思いっきり食べる事ができるでしょ。それと、死んだら化けて出るって言ってたけど、さすがに毎日出られるとこっちも疲れるんで、月一位でお願いできませんか?ダメならせめて週一くらいでお願いします。Aさんの居ない会社はつまんないけど、いつもAさんが見ていてくれると思うから、仕事の手は抜きませんよ。私の事を、いつもかわいがってくれて、ありがとうございました。これからも、ほどほどで構いませんから、見守っていてくださいね。Aさんの事は、忘れません。次に会う時は、Aさんみたいに頼もしい男になっているように、頑張りますね。Aさん、ありがとう。
直接仕事で関わりがあった訳じゃないんだけど、仕事中はしょっちゅうちょっかいを出してくれたAさん。その度に「私の出世の妨げになるので止めてください」なんて冗談いって、あしらってたっけ。最後に会話したのも、似たような感じで冷たくあしらった形になって、後姿が悲しげだったのを覚えている。
御昼になると、自分の分で買ってきたオニギリや、サンドイッチ、御惣菜などを食欲がなくなったって言って、いつも私に分けてくれた。仲の良い社員には、必ずジュースをご馳走してくれたし、外出先から帰ってくるときは必ずドーナツとかアイスクリームとか御土産を買ってきてくれる人だった。
ある時、会社帰りに新宿駅を2人で歩いていたら、さりげない動きで托鉢の御坊さんに寄付していた。余りにも自然な動きだったから、慣れた事だったんだろうなぁ。
仕事に対しては、厳しい人で、頭に血が登るとところ構わず大きな声で怒鳴りつけていた。でも、何故そうなったのかを客観的に聞いている限り、正しい事を言っていた。これがAさん流の人の育て方だったんだね。他社からの寄せ集めの社員で固められている今の部署において、唯一の生え抜きの社員だったAさんは、グループ会社の各方面に強力なコネクションを持っていた…と思う。糖尿が悪化して事務所内での仕事が多くなっても、大切なプロジェクトの頭脳として、重要な人材だった。性格は豪快。仕事はきっちりだけど、その他は全ては超適当な人で、人工透析に行くって言って午後会社を休んだはずなのに、映画を見に行ってたり、掃除機を出すのがめんどくさいから、各部屋に一台づつ掃除機を買っちゃったり、雨が降ったら気分わるいから会社を休んじゃったり。
きっと、人の喜ぶ姿を見るのが好きだったんだと思う。食事にしたって、それ以外の事だって、とにかく相手を喜ばせたかった人なんだ。いつもそうやって、良くしてくれるから、みんなそれに慣れちゃって、心からお礼を言えてなかった気がする。
Aさん、本当にありがとう。Aさんがいないと、仕事がサクサク進んじゃうから、私が出世してしまいますよ。そしたら、責任が重くなって、きっとバイクになんか乗っていられなくなっちゃうから、困った物です。私は後何年生きられるか分からないけど、もうすぐ子供が生まれます。だから、もう少しこっちの世界でがんばってみます。だから、今のうちにそっちの美味しい御店をたくさん探しておいてくださいね。天国だったら病気の事とか気にしないで、思いっきり食べる事ができるでしょ。それと、死んだら化けて出るって言ってたけど、さすがに毎日出られるとこっちも疲れるんで、月一位でお願いできませんか?ダメならせめて週一くらいでお願いします。Aさんの居ない会社はつまんないけど、いつもAさんが見ていてくれると思うから、仕事の手は抜きませんよ。私の事を、いつもかわいがってくれて、ありがとうございました。これからも、ほどほどで構いませんから、見守っていてくださいね。Aさんの事は、忘れません。次に会う時は、Aさんみたいに頼もしい男になっているように、頑張りますね。Aさん、ありがとう。
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「ザ・里帰り出産」とは一切関係無く「七夕の願い」の巻
いよいよ我が愛する嫁、ロボパンダの出産が近づいてきた。
彼女の実家である福島に行くのかと思いきや、なぜか私の実家の新潟へ。どうやら、いたく私の実家がお気に召したらしい。
と言う事で、新潟入りした我々夫婦と、私の弟である「誠一」の3人で近所のスーパーにお買物へ。
買物を済ませ、レジを抜けると七夕にあわせて笹に願いを書いた短冊がある。その脇に、紙とペンが…
早速書き始める俺。それを見て、なにやら書き始める誠一。半笑いの妊婦ロボパンダ。そして・・・
なんて、仲良し兄弟なんだ。
彼女の実家である福島に行くのかと思いきや、なぜか私の実家の新潟へ。どうやら、いたく私の実家がお気に召したらしい。
と言う事で、新潟入りした我々夫婦と、私の弟である「誠一」の3人で近所のスーパーにお買物へ。
買物を済ませ、レジを抜けると七夕にあわせて笹に願いを書いた短冊がある。その脇に、紙とペンが…
早速書き始める俺。それを見て、なにやら書き始める誠一。半笑いの妊婦ロボパンダ。そして・・・
なんて、仲良し兄弟なんだ。
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