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プロ仕様の巻き

私は自分の興味があることについては、
とことんこだわるのである。

たとえばバイク用ジャケット。
アウトドア用ジャケットを愛用する人も居るが、
バイク用ジャケットは専用品というだけあって、
バイクのライディングに関してこれに勝るジャケットは無い。

たとえばヘルメット。
ホームセンターで売っている無名ブランドの製品より、
国産有名どころのヘルメットの方が、
安全性・機能どれをとっても勝っている。

たとえば手袋。バイク用ならライディング用、ゴルフ用ならゴルフ用、
ドライブ用ならドライブ用が、それぞれ機能を追及して作られており、
当然それを使う方が、体への負担が少なく、集中できるのである。

さらにこだわった物には「プロ仕様」という冠が付くのである。
プロ仕様の野球グローブ。手にはめただけで、気分はイチロー。
プロ仕様の電動工具。握っただけで、良い仕事ができそう。
プロ仕様の書道の筆。持っただけで、個展が開けそう。

本人の実力如何に問わず、お金さえ出せば手にすることが可能な「プロ仕様」。
私のような凡人は「プロ仕様」と聞いただけで、えも言われぬ気分に陶酔できるのです。
まるで自分がプロになったかの様な、優越感。
そんな魔法の言葉「プロ仕様」。

しかし、これは・・・いったい・・・







プロ仕様の缶コーヒーですか。コーヒーのプロって・・・バリスタ?
いやいや、そもそもプロが缶コーヒーなんて飲むのか?
いやむしろ、どこぞのコーヒーのプロが(なんだそれ)プロデュースする缶コーヒーなのか!

んで、飲んでみる・・・微妙。薄味だし。
この「プロ仕様」は俺の口には合わん!
このとき私の中の「プロ仕様」ブランドが、若干色あせたのである。
皆さんも、お気をつけなはれや!
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2010年1月10日の出来事の巻き

2010年1月10日

AM5:30 まだ暗い。天気は良いとの予報だが、
とにかく寒い。
我が愛機R1-Zは、キック一発でエンジン始動する。
いつもの朝練である。
今回はニューマシンでの初参加であるが、はたしてどうなることやら。

土手の上から見下ろすと、冬の冷たい空気のなか、
さいたま新都心のビル群は所々明かりが。朝練会場は水銀灯が
明るくともり、”ここだ!”と主張しているようにも見える。
ちょっと興奮してきて、乾いた砂利道でパワースライドさせて遊びながら
会場入り。

早速パイロンを並べる。久しぶりでウズウズ。

いよいよコースイン。GSX1400より100キロ近く軽いマシンR1-Zは、
クイックなコーナリングですいすいとパイロンを縫っていく。
いや~、楽しい。特に直線のスラロームは、以前のように
重たい車体をグイグイする感じではなく、ックックっとアクセルワークで
走る感じ(わかりづらいべ?)。

時々、ごく低回転でストールしそうになるけど、意識してアクセル開けて
居れば、問題なく走れるぞ!今までの低回転から湧き出るアホのような
トルクに任せてのライディングも楽しかったけど、軽い車体から繰り出される
軽快なコーナリングもまた、楽しいなぁ。

AM8:00 早々に会場を後にし、帰宅後身支度を整える。
今日はこれから学生時代の後輩「ケンイチ」の結婚式である。

今日のテーマは玉山鉄二。この日のために、お堅い会社では
絶対に許されないヒゲを伸ばしてきたのだ。
風邪意味の振りをして、マスクでヒゲを隠す一週間。
昼飯の弁当を食べる時はやばかったぜ。
その名もプロジェクトB(ビーじゃなくてブラボーだからね)。
でも、昔よりヒゲの伸びるスピードが遅くなってる気がする・・・歳のせい?





学生時代TMCCというバイクのサークルだった。ケンイチはそのサークルの
後輩。ということは、集まる面々は元TMCCが多く、15名くらい集まった。

新橋のホテルで行われた結婚式はとても素敵だったのだが、
新潟から駆けつけたブッチャーいわく、

「新潟では普通に雪降ってってがんに、なんで東京に来てまで
 雪みねっきゃなんねんだて」

との事。確かに結婚式の演出で擬似雪(泡?)を降らせてたなぁ。
TMCCの面々は柄が悪そうなのばかり。それでも最近は歳のせいか
落ち着きのある雰囲気になってはきたが。エグザイルみたいな近未来和尚とか、
ロシアンマフィアみたいなウンバとか、ジョウユウみたいなミツダービーンとか、
榊原郁恵みたいな髪型のララァとか、親戚の叔父さんみたいなナベとか(柄悪くないじゃん)。
他の面々も、見た目は普通でもとにかく久々の再会で落ち着かない。

式と披露宴は滞りなく進み、いい感じに酔っ払った所へ余興タイム。
我々はみんなで歌でも歌うべって事で、やっつけ気味に「情熱の薔薇」なる歌を歌う。
知っての通り20年位前に放送されたドラマの主題歌。サビは誰でも知ってると思うけど、
最後に1回しか出てこないというノリノリのロック?である。
果たしてこれを結婚式で歌うのはどうか、という意見は別として、歌っている本人達も何でこの曲?
と思ったはずである。
それもそのはず、余興隊長の「☆の」が、「みかんのうた」でも歌うか・・・って言ったためである。
「みかんのうた」とは「SEX MACHINEGUNS」というヘビメタバンドの曲で、みかんを称える名曲ではある。
しかし、「みかん!みかん!みかん!」の絶叫がこだまする結婚式場は、引きつった顔の親族一同および
プルプル震える新婦の姿が容易に想像できるため、せめて「情熱の薔薇」で・・・となったのである。
ちなみに「みかんのうた」と「情熱の薔薇」はこの二曲しか歌えない「Aまの」氏へのせめてもの気遣いでもある。

無事、大役を果たしたのもつかの間、新婦側の余興の素晴らしさに軽くいじけた我々は、
なぜかテンションあげあげで、気が付くと俺の隣には「☆の」ではなく「ウンバ」が座っていた。
そしてウンバが一言「俺、メロン大好きなんですよ」と。しかしそこは☆のの席。さらに聞くとウンバは
既に自席のメロンを食べてからこちらに来ているとの事。すると、近くの席にいたイトーちゃんが

「中をくりぬいて食べちゃえば?」

という、一見するとウンバの食欲解決策のような提案をしてしまう。
そんなあほな事する奴いるか?っと思っていたら、隣のウンバは「そっか!」といって、早速メロンに
スプーンで穴を開けはじめ・・・。

↓裏はこんな感じだけど、



↓表はこんな感じ。



そして、掘削作業中に発生したメロン汁をケーキのスポンジで吸わせるという荒業まで披露するウンバ。
さすが鉄筋屋の専務である。

やがて会場は暗くなり、新婦による両親への手紙の朗読が始まる・・・それと同時に「☆の」のスプーンが
メロンに伸びる・・・。私を含め、TMCCの面々は肩を震わせてこらえる。こらえているのは、当然ながら
新婦の手紙による感動の涙である。しかし、それ以上にこらえなければならない事態が、
進行しているのである。

ッサクッ!

というメロンにしては柔らか過ぎる感触に、不審顔の☆の。俺は耐え切れずネタばらし。
ちゃんと謝罪に来るウンバに関心したり、そんなにメロンは好きじゃないって言ってた☆のの
寛大な心?に心打たれつつ、最後にケンイチのカミカミスピーチで締め。会場の巨大スクリーンには
今日の式のダイジェストVTRが流れる。すっげー、出席者の名前がまるで映画のエンドロールのように
流れる。しかし、厳粛な雰囲気のなか柄の悪い面々だったなぁっと改めて感じてみたり。

二次会は新橋駅近くの居酒屋。ここから合流する仲間もいて、さらに盛り上がり夜はふけていくのでした。

大学を卒業してもうすぐ10年。こうしてあの頃の仲間と集まれば、あの頃と全く変わらない馬鹿げた内容で
盛り上がることができる。大変ありがたいことである。これからもみんな仲良く絆を深めて行きたいものである。

今年はTMCCのOBによって構成される「走狼」の宿泊ツーリングやるからね!
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脱・超硬質人間の巻

自慢じゃないが(大抵の場合この台詞の後には自慢が続く)、
私は体がめっぽう硬い(しかし、ひで坊の場合は、本当に自慢では無い)。
どのくらい硬いのかというと、アダマンタイト以上。
さっぱり訳わからん人向けに言うと、
もの心付いた頃から、自分のつま先に手が届いた記憶が全く無い位。
これはきっと強靭な精神力の表れだとか、その昔、壮絶な決闘の末に火山の
奥深くに封印された竜王の呪いとか、悪の組織につかまって改造人間に
されたときに若干体を硬くされたとか、道路でうずくまっている仔犬を助ける為に
体が硬くなった(なぜそれで体が硬くなるのさ!)等、諸説ありますが、今だ謎のまま。
こうなって来るとナスカの地上絵並みのミステリアスかと思いきや、
単に運動不足っていうのが最も有力な説ですが・・・。

しかし、奇跡は訪れるのである。
そんなひで坊が、まっすぐ足を伸ばし、そのひざを抱え込むように前屈しているではないか!
これは31年の人生の中で、奇跡的に結婚できてしまったのに続くサプライズ、
いやむしろミラクル。そう、奇跡に違いない!





・・・あれ、なんか変だ。ぜんぜんひざ裏の筋が痛くないぞ・・・、こ、こ、これは・・・夢!

そうです、私ひで坊の2010年初夢は、体が柔らかくなったという非常に微妙な夢でした!



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初日の入り



駅のホームから見える富士山。
夕焼けにシルエットが浮かぶ。
見慣れた人は、なーんにも感じないらしい。
冬しか見えない富士山。
単純に美しいと思う。
日々の仕事で心を擦り切れらせても、
その心を忘れたくないなぁ。

皆様、本年も「ひで坊ワールド」にお付き合い下さいますよう、
よろしくお願いいたします。
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