走れボルト

遊び大好き、いつも陽気で甘えん坊。ゴールデンレトリバー、ボルトの日々を書きます。ウサイン・ボルトから命名しました。

野村シルクを求めて

2016-10-07 17:08:56 | 草木染め
「伊予生糸 (いよいと)」という最高級の絹糸は 












ここ、愛媛県西予市野村町で作られています

野村町の養蚕は明治3年に始まり、

昭和になって、「カメリア」の商標で統一されたんだって 












染め友達と3人で、「シルク(伊予生糸)の町 野村町とジオパーク」というイベントに参加してきました

募集は、染め友に教えてもらった「いよココロザシ大学」

最高級の伊予生糸を買って、草木染めをしてみたいなぁ 










バスはJR松山駅や松山空港で、ビジネスやら地域活性やら様々な目的を持って遠くからやってきた名刺組と

草木染めに興味があるだけの名刺なしの主婦3人を乗せて、野村町の養蚕農家へ向かい 










養蚕について学びました

蚕に触るのは初めて!  本当にシルクの手触りだね 









これは蚕が繭を作っているところ

蚕が上に移動する習性を利用して、自動で回るようになっています

3日間かかって、約150メートルの糸をはき続け繭は完成
















現在は7戸残った養蚕農家から集められた繭は「シルク博物館」で紡ぎます

24粒の繭から手作業で糸を繰っているのですが、早すぎてはっきり見えない 

ふんわりとした風合いと独特の光沢が特徴 












出来上がりの生糸 (繭の重さは1粒2グラム弱、内18%が生糸になる)












伊予生糸の生産量は年間1300キロで、納入先は龍村美術織物、伊勢神宮(式年遷宮の御料糸)、清水寺など 

見るだけで、とても買えません 















次にこの道50年の養蚕農家へ








手間をかけて、慈しみ育てられる繭 

奥様は育てた繭で作った着物を持っておられるそう、でも着る機会はあまりないとか 














それから乙亥相撲の「乙亥会館」で夕食 

(プロの力士とアマの力士が、唯一闘うことができる場所だそうです)










野村町のいもたきなど、地元のグルメをごちそうになりました 











お宿は「宝泉坊ロッジ」 

翌朝の写真 



























ここのところずっと雨続きで、自宅を出る時も小雨が降っていたのにいいお天気











朝いちばんに「城川歴史民俗資料館」を見学 









ジオパークの地層や歴史について、またまた勉強 

出土した人骨に一礼 









ハムの工場でお買い物もしました 












続いて、「穴神洞穴遺跡」を体験 










こうもりはいいけど、洞窟の壁にへばりついたヘビにびっくり 

よろけてジーンズのすねは泥だらけ 


  
















近くの「安尾茶堂」を見学

愛媛県西予市に「茶堂」と呼ばれる建物は50余り

移動時の休憩所、地域コミュニティの場として使われてきた茶堂は、歩き遍路の休憩場所でもあります











伊予生糸って美しいね 









最後はかいこさんの模型で 

蚕は3日間で約1500メートルの糸を、均一の太さで吐き続ける    スゴイ 












ボルトはパパとお留守番 

ご心配をかけているボルトですが、右目は相変わらずコンタクトのままながら、それ以外は元気に過ごしています

買ってきた栗とみかんはちみつで、渋皮煮を作ろう 











たくさんお土産を買って、「楽しかったぁ  」と帰ってきたのに

翌日、宿題(レポートの提出)が出たのだった 





じゃ、またね 

















草木染め体験(33)

2016-09-28 17:32:03 | 草木染め
草木染めの教室にやってきました  














9月のお題は「乾燥藍」












この写真は7月の教室、藍の生葉染めの作品ですが

この時、使いきれず残った藍を














先生が乾燥、保存してくださったものを使います 













いざ 


板書に沿って1煎目を捨て 

(2枚目の写真のスカーフはその1煎目を使って染めたもの)











2煎目に葉の細胞を壊す炭カリと還元剤としてハイドロをプラス 










煮ていくと、ボールの周囲に藍の色が現れてきた 











こす作業中にも藍の色素はどんどん空気に触れて酸化が進み、ぶくぶくと泡だっている 











3煎目をとって染め液が完成














いよいよ染め液にTシャツを投入











続いて麻のスカーフを投入










ひたすら繰って、藍の色素を布に移していきます










途中で絞り










ふりふりすると、藍の色素が空気中の酸素と反応して酸化、みるみるうちに青く変化 

ボール中の色素を取り込んでは、空中でふりふりを、何度も繰り返します










最後の水洗いの工程でも、藍の色素は水中の酸素と反応し、更に青く変化 











みんなの作品を影干し

ボールの中には、まだ藍の色素が残っているけど捨てます

一度の染めで布が吸収する色素の量は決まっているので、今日はここで限度

この見極めはボールごとに違うので、先生に見てもらいます 

Tシャツには日を改めてまた藍をかけることになりました    目指せ、サムライブルー 













さて、ずーっと天気が悪いボルト地方 

ちょっと汚いママの靴下がボルトはお気に入り 

口で足先を引っ張って脱がせ、かみかみしているうちに穴が開いて、叱られたんだよね 










スッキリ晴れたら、サッカーボールで遊ぼう  



じゃ、またね 


草木染め体験(32)

2016-07-25 12:40:15 | 草木染め
いよいよ育てた藍を使って、染める日がやってきました 




早朝から藍は刈り取られ 

(思ったより藍の茎が固くて、途中でパパと交替   )










すべての藍が刈り取られた時

今日も暑くなるぞ!と感じさせる朝の光が射してきました 












藍の生葉を使って染める 

はじめての教室がはじまりました 













みんなで1枚ずつ葉をむしり 












ミキサーにかけて











絞って濾し












藍の葉は、おいしそうな青汁にへ~んしん 










水洗いした布を入れて、藍の青汁をせっせとなじませます (これは綿なのであまり変化はなし)

でも手袋は徐々に青に変化してきた 











これはシルク、 上と同じように藍の青汁をなじませた布を水洗いすると、青が出てきた 

藍の生葉染めは時間との競争、布に色素を取り込みながら色の変化を見極めるのは難しい 












先生のお話によると 

緑が青に変わるのは、藍の中にある無色、水溶性の「インジカン」という色素が酸化することによって、

青で水に不溶の「インジゴ」に変化するため 

酸化を促すのに必要な条件は、梅雨明けの晴れた朝の光なんだって 

最初は緑だった染め液が、空気と光に触れる上の方だけが酸化して、青に変わっているのがわかる 












なので、藍の生葉染めは時間と体力が勝負 

1枚を染めるだけの分量の葉をみんなでむしり、1人が染めている間に誰かが水洗いして干すという連携プレーが

染める枚数分、延々と繰り返されることになります  

そうしてかなり長い時間が経った頃、みんなの作品が並びました


やったね 













さて・・・


ケージの中の子はボルトではありません 











教室の先生が、親代わりになって育てているタヌキの子です 








野生動物なので、やがて山に返す日がやってくるのだそう

知らない人が覗き込むとハウスに隠れてしまうのに、先生だと鳴き声をあげて甘えます 


元気に山に帰る日が来るといいね 






じゃ、またね 





藍を育てよう!(3)

2016-07-20 12:50:44 | 草木染め
旅行から帰って畑に行ってみると

草ボーボー、藍もボーボーでした 










虫さんにも食われていたよ 

出かける前に消毒をしたけど、連日の雨が流してしまったの 












藍の花が咲いていた 

はじめて見ました 








最後の除草、消毒を済ませました 


草木染めの教室まであと少し 








それから 

先日頂いた風蘭を、うちのケヤキの幹に移植しました










というのは、ケヤキの幹に、何かわからないけど宿っていた植物があったら






風蘭がうまく育って、また白い花を咲かせてくれるといいのですが 




じゃ、またね 




草木染め体験(31)

2016-07-01 17:19:55 | 草木染め
草木染めの教室にやってきました 
















6月のお題は「ヤブマオ」 









ヤブマオは、この時期によく染めに使うカラムシ、コアカソと同じ仲間

漢字で書くとみんな「麻」という字が入っています

古来、織物の糸としてその繊維は使われてきました 

似ているヤブマオとカラムシは、カラムシの葉裏が白であることから見分けることができるんだって 

コアカソの赤、カラムシの緑、お初のヤブマオはさて何色かな 











小さく切って煮出しているずんどう鍋の染液は









時間が経つごとに、黄色から赤に変化 









ロゼワインのような色になったよ 









水洗いしたスカーフを染めの1回目は20分、薄いピンクに染まっています

この後水洗いし、20分間みょうばんで媒染をして水洗い










染めの2回目は20分 ピンクが濃くなった 

実はこの染液は、最初の染液を全部捨て、2煎目の染液に取り換えたもの

1回目の媒染の工程で媒染液が黄色になったから、もともと黄色の色素が少ない2煎目だけを使ってピンクを狙ねらうことにしたの 

ロゼワインに見えた染液の中には、黄色の色素が紛れ込んでいた 









水洗いをして









みょうばんで媒染は20分、媒染液にはまだ薄く黄色の色素がでています










水洗いをして











みんなの作品を影干し







1煎目だけを使ったもの、2煎目を変えたもの、それは作者の好み次第

さまざまな色のスカーフが出来上がりました 






ところで、藍のその後ですが、

だいぶ大きくなってきたぁ 









そして雨上がりの今日、久しぶりに畑に行ってみると

藍はまたまた成長して網の目を突き抜けそう 










ボルトの出番はまた次回 




じゃ、またね 

藍を育てよう!(2)

2016-06-14 17:49:13 | 草木染め
6月13日

藍の背丈はこのくらいです


10日余りでずいぶん成長した 










実は前回の6月1日、藍畑の中に

 








藍の茎の地上部が、切れて落ちているのを見つけました 










それはその後も続いたので

近くのホームセンターに持って行き、相談員のおじさんに聞いてみるとそれは鳥の仕業 

虫を食べにやってきた鳥が茎を折るのではないかと言うのです 

ただ相談員のおじさんは藍は栽培したことはないそうです 








6月6日、今できることは消毒と網かけ 

とにかく藍を守らなくちゃ 











6月7日

これで大丈夫かと思いきや、藍を網の上から踏みつけたのはやっばり鳥 

もっときつく網を張って、切られた藍の茎は畝に挿し芽をしたよ 












6月9日、施肥









藍の根元を見てみると、白い根と脇き芽がいっぱい出て、葉がゆさゆさしてきた 














6月11日、直播きした冷蔵庫の残り種から、小さなかわいい芽が出た 











6月13日、藍は順調に成長しています




このまま、もっと大きく育ってね 










さて、梅雨の晴れ間は

ボルトのシャンプーがお約束 

ホースでお湯を引き、倉庫前でおうちシャンプーをして











さっぱりしたね 








ボルちゃん、クールボードの方向、間違ってない 

ふわふわでいい香りがいつまで続くか 雨の予報が気になるところです 







じゃ、またね 





藍を育てよう!

2016-06-03 17:12:56 | 草木染め
拝啓、染め友のみなさん


6月1日  藍の背丈はこのくらいです






染め友全員のあこがれ、藍染め 

自分達の手で染めてみたいけど、藍がない 

夏に藍の生葉染めをしているところがあるけど、藍を買うからむっちゃ高いらしいよ 

じゃぁ、藍を育てたらいいんじゃない 

そんな簡単なお話から始まった「藍を育てよう!」



あちこちホームセンターやら園芸店に電話をしたみたけど、藍のタネってななかなか手に入らないのです 

それでかねてより「小さな藍の種子が結ぶネットワーク」という活動をしている徳島県の高校に電話をして、一袋の種を分けてもらいました 

知っていたけどせっかく高校生が育てた種、私は社会人なんだから甘えずに何とかしようと思っていたので、

徳島県立城西高等学校 植物活用科 阿波藍研究班のみなさん

本当に感謝で~す 












春3月、使っていない畑を耕し

肥料と石灰をすきこみます

先生はパパ、はじめて耕運機を使ってみました  











3月28日 種蒔き

ポットの穴に5粒ずつ

ゴマより小さな種を数えると頭が煮えそう 












ホースの水で種が動かないよう新聞紙をかけておいたポット

4月8日 藍の新芽が新聞紙を突き破って伸びてきた 

食べられそうなスプラウト 










5月の連休 

藍が順調に育って、ポットの底から根がはみ出してきました 










またまた耕して、雨を待ちます 



5月8日、連休最後に雨の予報

植えつけてオルトラン 

苗の間隔を40センチにとあったけど、小さなポットなので20センチにしてみたけどどうかなぁ 










5月12日、苗が順調に根付いた 










5月20日、少し成長したきた 

昼の散歩の途中、ボルトも一緒に見学  

ボルちゃん、畑を歩くときは注意してね 










6月1日、藍も成長したけど、雑草も成長した 











雑草をのけてみて、はたと気づいた 











奥の4列目の藍を逆から見ると、確かに整列していたのがまばらになってる 

よ~く見てみると、藍の地上部だけが食べられて株はそのまま土の中に残っています

ひぇ、前回からたった10日しか経ってないのにやられたぁ 

もう少しマメに見に行かないとダメだねえ 

再びオルトランを、そして冷蔵庫に少し残っていた種をまいてきました 





藍は乾燥発酵させた「すくも」で繊維を染めることにより、綿も染まり繊維を強くしたり防虫効果も期待できるんだよね 

藍の青はジャパン・ブルー  幾通りもの美しい青はあこがれ 

草木染め教室ではすくもを作ることは難しいので、藍の生葉を使って染めることになっています

ただ生葉では絹しか染まらないんだって

藍はこれからの高温多湿な時期に一気に成長する予定なんだけど、どうか丈夫に育ってね 

虫さん、うちの藍を食べないで 






ところで、「フェイジョア」という果物を食べたことがある 

頂いておいしかった果物なんだけど、

ずーっと以前に植えた2本の苗が1メートル超に成長して、初めて美しい花を咲かせました 

今年は食べられるかな 












ボルトは松ぼっくりをくわえて 




ゴキゲンで遊んでいます 





じゃ、またね 

 

草木染め体験(30)

2016-05-30 17:16:59 | 草木染め
草木染めの教室に向かう道で  











草木染めの教室にやってきました

5月のお題は「イタチハギ」

イタチハギは2回目 

普段はわかりにくい植物だけど、この時期に約1週間だけ紫色の花を咲かせて、

「イタチハギで~す  」 とアピールしているよ 









イタチハギを小さく切って煮出していくと、とても甘い香りがするんだよね 






染め液は花の紫







先に水洗いして準備OKのスカーフを             






染め液に入れ30分 







水洗いすると、布に少し紫の色が入っています          






みょうばんで媒染は20分







                 このみょうばん媒染の過程で変化が 
                 液の色はだんだんと黄色に

                 





                 布はうすい緑に変化  

                 




水洗いして、

 




染めの2回目は20分






水洗いして、再度みょうばんで媒染            







20分後には美しい緑色に 

この緑は花の紫色の中にある青の色素と、本来マメ科の植物が持つ黄色の色素が反応してできる色

なので紫色の花が咲く時期限定の色です 

みるみる色が変化してくる媒染の工程中、色むらを起こさないよう指で布を繰っていると指が緑に染まってしまった 



Iちゃん、この写真使わせてもらいました、ありがとう 





みんなの作品を影干し






同じスカーフで緑の色が違うのは、自分好みの緑を出すために染めと媒染の回数を変えたから 

イタチハギの染め液には2回の染めを行った後も、まだ十分な色素が残っていたよ


初夏の美しい緑を乗せた絹の光沢 

みんな満足の染め体験でした 









さて、主役のボルトは雨の日はつまらなさそう 

バラは雨に打たれて花びらをこぼし、いつの間にか紫陽花は色を増して、雨の季節はすぐそこ 







晴れたら、シャンプーしなくちゃ 



じゃ、またね 





桜桜

2016-04-05 17:23:08 | 草木染め
ボルト地方の桜、満開 












花曇りの休日

川べりを散歩のイベントにお出かけをして 










楽しそうなお店を見ながらお散歩したよ 

ボルトはお店から漂ってくる焼き鳥や豚丼のにおいにソワソワ 

人間もおなかが空いてきたけど、ゆっくり行ったので売り切れのお店もあったね 










小さな川だけど、この川には色々な魚が住んでいるんだって

子供の頃は網を持って、いなかの川で遊びましたが、楽しかったなぁ 

 











途中のアロマのお店で 











染め友と、かおり袋(サシェ)を作ってみることにしました 









ボルちゃん、ざんねん  












かおりって人によって、まったく好みが違うのね 

桜のかおり袋の中は右の写真、菖蒲の根にはイランイランという精油を1滴たらして 

 











さて、染井吉野染めの出来上がりですが、


桜餅のおいしそうなにおいのする染液で         染めているところ

 









途中ははしょって、みんなの作品を陰干し








出来上がりは、言わなければ桜とはわからないオレンジに近い色かなぁ 

花のピンクは、樹の茶色に負けてしまったの?


でも、ありがとう    

楽しませてもらいました 











ボルトは桜より、イベントで会ったワンコの方が気になるね 

自分より小さなワンコには、余裕であいさつ  

そろそろ花筏 









これから狂犬病予防接種やワクチン、いろいろあるね 

楽しくないけど頑張ろうね 

そう思うのは私だけかも 

実は子供の頃から注射は大の苦手、大人になってもなるべくなら遠慮したいのです 





じゃ、またね 










桜を切る人 

2016-04-01 21:16:22 | 草木染め
鍋いっぱいの染井吉野のつぼみ 

















染井吉野の開花宣言が出た、今よりちょっと前のこと

「まだ咲いたらダメ  」 とあせった染め友たち 


このままだと Iちゃんちの染井吉野が、「桜を切る予定日」より、ずいぶん早くに咲いてしまう 

咲ききってしまったら、染めてももう花の色は出ない 


そこで急きょ集合して、染井吉野の枝を切ることになりました 

大木から、あっちの方を向いた枝を分けてもらいます 










花は1年をかけて、今ほころび始めたところ










花にあやまりながら 

下ごしらえをしました















翌朝、お山に運搬 











花を煮ている間に、樹皮を削りとります 











樹皮の中に、桜のピンクの色があるのが見える   










樹皮も鍋に入れて、一緒にグラグラ

桜のかおりが、こんなにすごいなんて 

何かに閉じ込めて持って帰りたい 










この染液から、染井吉野の花の色を、布に移しとることができるの 

染液はしばらくの間ねんねして時を過ごします









ドキドキ、ワクワクの染め体験はもうすぐ 










ボルちゃん、出番がなかったね   





じゃ、またね