今日のひとネタ

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そりは違うのでわ?その4

2005年10月16日 | 国語の時間
 郵便受けに近所の美容室のチラシが入っていました。そんなものは普通ならゴミ箱直行ですが、「鶴ヶ島店スタッフ紹介」として若い女性の写真あり。「もったいないので、穴の開くほど眺め回してから捨てよう(?)」と思ってプロフィールを見ると、一箇所引っかかりました。

 何かというと、

「出身地:坂戸市在中」

と書いてあるではありませんか。「はて? 坂戸に“在中”なんていう地名があったっけ?」と思ったのですが、どう考えてもこれは「在住」と書こうとしたのでしょう。が、そうだとすると、この人は出身地を書く欄に現住所を書いていることになり、二重にボケてらっしゃるわけです。

 このチラシは何千枚刷ったのかはわかりませんが、この人は恥をあちこちに撒き散らしてしまったわけですね。思いっきり好意的に解釈すると、印刷屋さんが間違ったということもあるのでしょうが可能性は低いでしょう。

 ところで、念のためそういう地名があるかどうか調べてみようと「坂戸 在中」で検索してみると、出るわ出るわ。いえ、別にそういう地名があるわけではなく、現住所を書こうとして「坂戸市在中」とか、何かの勧誘で「坂戸市在中の方」とかいうのがいっぱい出てきます。

 こういうのを見てると、何年か後には「表現としては在住でも在中でもどちらでもよい」という事になるかもしれませんね。まずは、ここを読んで下さってる方だけでも正しい言葉を使えるように願ってgooの辞書による意味のおさらい。

※【在中】ざいちゅう→ある物が中に入っていること。封筒などに書くことが多い。

※【在住】ざいじゅう→ある所、特に外国などに住んでいること。