TOKYO MXでの土曜夜の音楽番組「ミュージック・モア」3月2日のゲストは丸山圭子さん。いきなり冒頭で「どうぞこのまま」のスタジオライブでした。
私は「黄昏めもりい」と「やさしさの香り」というアルバムを持ってます。特に好きなのは「黄昏めもりい」で、あの「どうぞこのまま」も収録されている1976年のアルバムですが、76年というと私は中1でしたからあの曲の世界がすんなり理解できるわけはなく、「ひとり寝のララバイ」という曲が気に入ったのでした。
この曲をラジオで聞いた時にすごく気に入ったのですが、その後聞く機会が無かったので結局アルバムを買ったという次第。もちろんこの曲が一番好きですが、「黄昏めもりい」は本当に名盤です。私の中でいわゆるニューミュージックのアルバムとしてはかなり上位に来ます。アレンジの感じは、尾崎亜美さんのアルバムで言うと「マインド・ドロップス」のような世界でアコースティックが基本で管弦も随所にしかもさりげなく散りばめられている感じで音が凄く心地よいです。
ニューミュージックの女性シンガーソングライターというとユーミンが代表かと思いますが、あのファッショナブルな感じとはちょっと違って、丸山圭子さんは色んな面を持ってます。ある時は可憐な乙女風ですが、ある時はラウンジのロビーで人の目を気にしながら煙草を一服したり、彼氏が大酒飲みの風来坊だったり、一人で部屋で飲んだくれてたりと。イメージとしては、この頃の桃井かおりさんがドラマで演じてた女性のようなイメージで、可愛いんだけど実は以前水商売やってたとか、高校時代は実はスケ番(死語?)だったとか、本当にどうしようもない男と付き合ってるけど実はつくす感じの女性とかいうのもありな感じで、とにかく世界が広いと。
今回の番組では「黄昏めもりい」以前の話もあり、南沙織さんへ提供した「木枯らしの精」の話もあり。驚いたのは私が持ってる「やさしさの香り」の頃の「ザ・スーパー・マジシャン」のシングルまで登場しました。
実は「黄昏めもりい」のジャケットを見た時は、「なんかおばさん臭い」と思ってしまったのですが、その後雑誌で写真を見たときは「すっげー美人!」と中学生ながら思いました。今も当時の夜ヒットの映像を見ると凄く綺麗ですよね。結構大柄なような気もしますが、実際どれくらいなんでしょう。
その「黄昏めもりい」の中には「夕暮れさびしがり」という語りも交えた曲もあり、「夕焼け人形」というフォーク調(かなぁ…)の曲もあり、その後石川ひとみさんに提供した曲は「夕暮れて」だったので、「どんだけ夕方が好きやねん!」と思ったりしましたが、そもそも「黄昏めもりい」というアルバムだしたくらいだから黄昏が好きなのでしょう。その「夕暮れて」という曲も、丸山圭子作品だと言われれば確かにそういう感じなので、ご本人の歌唱でも聞いてみたい気分です。セルフカバーはしてないのでしょうか。
なお、私の場合「黄昏めもりい」は中古LPレコードを買い、「やさしさの香り」は中古ミュージックテープを買ったのでした。とてもファンとはいえません。なので、もう観念して「黄昏めもりい」のCDを買おうと思ったら今は廃盤。う~む、まずはベストアルバムですか。とにかくこれまで楽しませて貰った感謝の意味を込めて買わせていただきます!