さよならteacup

地方在住40代既婚男性の日常

霧の北岳 ~1日目~

2014-09-05 23:02:00 | 
先月末の話になるのだが、久しぶりに山に行ってきた。それも国内2位の標高3,193m北岳だ。同行したのはYJ。北岳に行くと連絡を受けてから少し下調べをしたのだが、これが中々タフな山のようだ。

北岳へのルートはいくつかあるが、今回は1泊2日ということで広河原から出発するルートを選択。ここから北岳・間ノ岳経由で農鳥岳まで縦走して奈良田Pへ下りるコースか、ピストンで戻ってくるかの2択というところだ。出発の段階ではまだどちらとも決めず、北岳に登ったあたりで決めようということになった。

気がかりなのは前日遅くまで上司と麻雀していたというYJ。しかしオレは連れて行ってもらうだけなので何も言えない。

2:30 自宅出発

4:50 奈良田P到着


ここからバスで広河原山荘まで行くのだが、周りにはかなりの登山者の姿が。バスも4台ほど停まっていて、全部で100人以上はいたんじゃないかね。

5:30 バス出発

6:15 広河原山荘到着


広河原山荘に着くやいなや登山道に向けて歩き出す。天気が微妙で小雨が降っていたということもあり、他の登山者がレインウェアを用意したりなんだりでモタつく中、オレ達はそのまま登りはじめる。

6:20 広河原山荘出発

8:03 白根御池小屋到着



途中2回ほど小休憩を挟み白根御池小屋到着。ここまで下ってくる登山者に数人会った程度で追い抜いた登山者は0。まぁ、ほぼ先頭で出発したようなものだからね。

ちなみにここにもテント場があり、大学生と思しきグループが朝っぱらからドンチャン騒ぎしてた。

8:10 白根御池小屋出発

ここから草すべりと呼ばれるコースに突入。今回の山行で一番キツかったのはここ。北岳山頂に向かって直登していくような感じでかなり体力を奪われた。ヒロと何度か行った合戦尾根もキツかったが、距離が長い分こっちの方が上か?相方のYJもかなり辛そうだ。



10:08 北岳肩ノ小屋到着

なんだかんだ言いながら北岳肩ノ小屋到着。通常コースタイムが4時間の所を2時間弱で登ったのは上出来と言えるだろう。さらに到着早々20代の女子2人組から写真を撮って欲しいと頼まれるサプライズも。シャッターを押す際に気の利いた一言でもと思いつつ、「ハイ、チーズ」などという何の変哲もない言葉を発してしまったことに激しく後悔。

10:10 北岳肩ノ小屋出発

肩ノ小屋から北岳山頂まではコースタイムで50分。オレ達なら30分もかからない筈だったのだが、実際には40分以上かかった。と言うのも、途中で山道脇に座り込む2人組に遭遇したからだ。話を聞くと2人組の内の1人が額をザックリ切って血が止まらないとのこと。眼鏡も割れていてどうしようか思案していた最中らしい。

彼らは北岳方面から来ていて肩ノ小屋へ向かう途中。肩ノ小屋までの距離はそれほどでもないが、岩場が続くので視界が完全に確保されていないのは危険だ。とりあえず同じく肩ノ小屋へ向かう別パーティが負傷者がいるという情報を先に肩ノ小屋へ届けてくれることに。負傷した人のザックは40L以上はあろうかという大きさなので、オレが一旦自分のザックをデポして負傷者のザックを背負って肩ノ小屋まで同行しますと提案するも、負傷者の相方が丁重にその申し出を辞退し、1人でザックを前と後ろに2つ担いで下りていった。もちろん無事だと思うが、やはり山は危険だなと再認識した。

10:52 北岳登頂

そんなこんながありつつ、無事に国内2位の標高を誇る北岳に無事登頂。ちなみにここまでほとんど写真がないが、それもこれも霧のせい。登山中ほとんどガスに見舞われていたため景色が望めなかったんだよね。こればかりは仕方ない。

しかし捨てる神あれば拾う神あり。まさかここでも肩ノ小屋で写真を撮った女子2人組声を掛けられて写真を撮る展開。肩ノ小屋を早く出たのはオレ達だが、途中のアクシデントで抜かれていたんだよね。

もちろんオレはさっき言えなかった気の利いた一言を言うつもりだったが、2回目という安心感からか、山ガールは先ほどよりも大胆なはっちゃけポーズで撮影に挑む。大きく腕を広いてみたり、顔の横に指先を曲げた手を持ってくるライオンポーズなどで北岳登頂の喜びを表す。ついさっき出会ったばかりの見ず知らずのアラフォー男の前でそのようなポーズを取れる彼女たちの天真爛漫さに気圧され、結局オレはさっきと同じく「ハイ、チーズ」としか言うことができなかった。

11:01 北岳出発

肩ノ小屋からもそうだったが、ここからも岩場の連続。こういった場所は好きなので結構楽しい。これで晴れたら最高なのだが、あいにくここでもガスの中。



それでもたまに晴れ間が覗くこともあり、何枚かは写真に収めることに成功。



12:00 北岳山荘到着

早い。大幅なタイムロスがあったにも関わらず12:00に北岳山荘に着いてしまった。これなら間ノ岳~農鳥岳と白峰三山縦走出来るんじゃないのとYJの顔を見るも「オレはもう疲れたよ」と、口には出さないが渋い表情。たしかにこの先ずっとガスの中では縦走する楽しみも半減。YJの寝不足も考慮して今回はここで泊まることにした。



この時間なのでテントを張る場所は選び放題。テントはお馴染みのカインズホーム製ドームテント3人用。今回はYJ嫁がいないため2人でこの広々とした空間を楽しむことが出来た。



そしてかなり早めの夕食。毎回夕食はYJがセレクトしてくるのだが、今回は定番の角煮丼。




「色々と山飯を試してみたが、結局これが一番」と彼が言うだけあって、疲れた身体に角煮の味の濃さがちょうど良い。角煮丼とアルコール2本を一気に平らげる。

14:30 就寝


2日目に続く。



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