それにしてもどうにも噛み合ない試合だった。アナウンサーもそれを感じてか知らんが、やたらと「名勝負!!」的なフレーズを連呼していたのには閉口した。
とりあえず今回の試合で分かったことは亀田興毅がアウトボクサーだということ。KO率やパフォーマンスなどを見るとあたかもパンチ力のあるインファイターの印象を受けるが、ここ数試合見る限りではそうではない。もちろん相手によってスタイルを変えることはあるだろうが、基本アウトボクシングを得意とするのだろう。世界レベルでKOできるパンチ力があるとも思えないしね。
一方内藤は変則スタイルなのでどうとも言えないのだが、決定的にスピードが欠如していたと思う。いくら変則的とは言ってもあのスピードでは厳しいだろう。さらにパンチを放つ際にガードが下がるため、距離を取られた場合に格好の的になってしまう。今回がまさにそれだ。
結果、効果的にパンチを当ててポイントを取った亀田の判定勝ち。今回の判定は妥当なもので、批判の声も出ないだろう。この試合を見て内藤の勝ちだと言う人がいるのなら二度とボクシングを見ない方が良いと思う。
亀田陣営はしっかりと内藤を研究してきたのだろう。かたや内藤は年齢なのか調整失敗かは知らないが、あきらかにコンディションが悪かったし、これといった亀田対策も見られなかった。
とまぁ、アンチ亀田には不本意な結果になったわけだが、今後の日本ボクシング界にとっては良い結果になったと思う。と言うのも、亀田興毅はまだ23歳。この時点で2階級を制覇しているのは、誰が何と言おうとスゴイこと。今回視聴率が40%を超えたと言うことだが、それも亀田あってのことだろう。
ボクシング界には数多くの悪童と言うべきボクサーが人気を博している。それはもちろん実力が伴っているからの話。今まで亀田親子がバッシングされていたのには、その発言に見合う実力があるかどうかが疑問だと言う背景がある。しかしそれも今回の内藤戦で一応の成果を挙げたと考える。
願わくばこのまま実力をつけて日本のボクシング界を盛り上げていって欲しいって話。ただ次男の大毅だけは強いとは思えないけどねぇ……ヽ(*´Д`)ノ
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