さよならteacup

突然名盤紹介「闇夜のヘヴィ・ロック」

いきなりだが新コーナー設立だ。ここでは誰もが1度は聴くべきであろう名盤を紹介する。栄えある第1回に選ばれたのは我らがエアロスミス「闇夜のヘヴィ・ロック」だ。



30年以上のキャリアを誇り、スタジオアルバムだけで15枚の作品を残すエアロスミスだが、「1枚だけフェイバリットを」と言われたらこのアルバムを挙げる。

まずアルバムタイトルが秀逸だ。

「闇夜のヘヴィ・ロック」

このパンチの効いた邦題がまず目を引かずにはいられない。しかし、このアルバムに収められた音楽からは「闇夜」「ヘヴィ・ロック」も感じる事は出来ない。それも当然のことで、原題は「Toys in the Attic」。直訳すると「屋根裏部屋のおもちゃ」……「屋根裏部屋」を「闇夜」とするのはまだ解せるとしても、「おもちゃ」を「ヘヴィ・ロック」と訳すのはいかがなものだろう。

さらにはロック界ではあまり聞き覚えのない「ヘヴィ・ロック」という言葉が妙に浮いている。これはヘヴィ・メタルとハード・ロックを掛け合わせた言葉なのだろうか?それでもエアロスミスにヘヴィ・メタル要素はほとんど無いので違和感を感じる。

高校1年の時に洋楽に目覚め、雑誌で紹介されていたこのアルバムを買いにオレは「すみや」に走った。しかしエアロスミスの棚をいくら探しても見あたらない。「人気作品だから売り切れなのか……」とその日は諦め帰った。以来、事ある毎に店を覗くも「闇夜のヘヴィ・ロック」が入荷される気配はない。今思えば店に取り寄せて貰えばよかったのだが、当時シャイだったオレにはその発想すらなかった。

それからかれこれ3ヶ月は経っただろうか。日課となっているエアロスミスコーナーに向かうと、そこには見覚えのあるアルバム面立てディスプレイれてある。雑誌で何度も見たあのジャケットは……そう、ついに「闇夜のヘヴィ・ロック」とご対面だ!!

興奮を抑えきれずにアルバムを手に取り、裏面や背表紙なんかをじっくり眺める。ちなみに今でもこの作業やるんだけど癖かね?みんなやってるのかい?

その当時でも発売から20年近く経ったアルバムがなぜ面立てディスプレイされていたかというと、ちょうどその頃リマスター・ブームで、エアロスミスの初期アルバムもそのブームに乗っかったって具合だ。

こうして晴れて憧れの「闇夜のヘヴィ・ロック」を手に入れたわけだが、この時オレは衝撃的な事実に気付く。実はこの時までこのアルバムに邦題があることを知らず、ずっと原題の「Toys in the Attic」で探していたのだ。普段はこのアルバムが面立てされる事はないので、背表紙で「Toys in the Attic」を探しては諦めての毎日だった。ところがこの時初めて邦題を知り、まさかと思いエアロスミスの棚を見ると、リマスター盤でない通常盤の「闇夜のヘヴィ・ロック」がずらりと並んでいるじゃないの……そう、オレはずっと原題で探していたのでこの奇天烈な邦題に気付かなかったってわけだヽ(*´Д`)ノ

しかし、こんな事ってあるんだね。何故最初にアルバム全部を手に取って見なかったんだろう?ジャケット見れば一発で分かったのにさ。しかも「闇夜のヘヴィ・ロック」を手に入れるまでに「Permanent Vacation 」「PUMP」「GET A GRIP」ブルース・フェアバーン3部作も購入してるってのにさ。

まぁそんないきさつもあり、この「闇夜のヘヴィ・ロック」はオレにとって非常に思い入れのあるアルバムだ。アルバムタイトル曲の他に、これまたトンデモな邦題で知られる超有名曲「お説教」ことWalk This Wayも入っているので必聴だぜ!!

闇夜のヘヴィ・ロック闇夜のヘヴィ・ロック
エアロスミス

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