オレが言いたいのは、映像にはみんな関心を示すのに音に対しては少し無関心すぎるんじゃないのって事よ。50インチの液晶テレビにブルーレイ繋いでるのにテレビの内蔵スピーカーってんじゃ哀れってもんだよ……
そこで何をすれば良いかというと、アンプとスピーカーに繋いでやれば良いって話。
ものによっては直接スピーカーでもいけるかも知れないが、大抵はアンプ+スピーカーということになるだろう。何も5.1chのシアターシステムを構築しろって言っているわけじゃないよ。キミの家で眠っているアイワ製3CDチェンジャー機能付きのミニコンポを引っ張り出して、それを使ってくれって言っているわけよ。それでもテレビの内蔵スピーカーよりもはるかに良い音で聴くことが出来るだろう。
そしてスピーカーから音が出るようになったら、スピーカーを置く場所に注意することだ。多くの場合、スピーカーはテレビもしくはモニタの左右に置くことになると思うのだが、このときスピーカーをモニタよりも少し前に出してあげてほしい。左右のスピーカーの間に障害物があるのは音がこもる原因だ。
同じ理由でスピーカーを絨毯や畳の上に直置きってもNGだ。フローリングなら良さげに思えるが、これだと逆に反響しすぎてしまうのでNG。オーディオボードの上に乗せるのが定石だが、コイツは値が張るので、似たような板もしくはレンガなどで代用するとよいだろう。レンガは古くからオーディオファンに愛されているアイテムだし、雰囲気も出るから良いのではないか?
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さぁ、これで設置場所が決まったわけだが、この上にただスピーカーを乗せるなんてのは愚の骨頂。スピーカーとレンガの間にスパイク・インシュレーターを噛ますのが常識だろうよ。
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スピーカーってのは宙に浮いている状態が余計な振動をせずに最高だとされている。そこでスパイク・インシュレーターで点で接させることでより宙に浮いた状態に近づけるわけだ。だが、もちろんコイツも結構な値段がしてしまうので、これまた古くから愛用されている10円玉で代用することにしよう。
10円玉を四隅に置いてその上にスピーカーを設置するってわけだ。この10円玉の良いところは、枚数を重ねて高さを調節出来るのでガタつきを抑えられるってところだ。まぁ、ガタつきを抑えたいのなら3点支持にすれば問題ないのだが、10円玉だとさすがに安定性に欠けてしまうんだよねぇ。
たったこれだけの事で劇的に音が良くなるってんだからやってみる価値はあるだろう。まぁ、最終的には音質云々なんてのはあくまで自分の感覚なんだけどさ。
最後に、中学生の時にオーディオなんかに全く興味がなくテレビの音でゲームをやっていたオレに「ちょっとそこにあるラジカセ貸せよ」と言って素晴らしいステレオサウンドを教えてくれた見城君にお礼を言いたいと思う。彼の家でやらせてもらったエキゾーストヒートの迫力は今でも忘れないよ……って話(´∀`)
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