まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

12月28日 清水玲子「秘密10」

2011-12-28 18:57:30 | 読書のすすめ
今日も 寒いですね。
冬としては これが普通なのでしょうか?
今も しんしんと冷えてきています。
皆さん 年賀状は出しましたか?

さて 清水玲子の「秘密」10巻を読みました。

これは 近未来SFマンガです。
清水玲子は 絵が本当に美しい。

秘密は 近未来に死亡後の脳の画像が 死ぬ前にさかのぼって 
見られるようになり そういう捜査が認められているという設定の物語です。
見られる脳は 犯人の場合もあり 被害者の場合もある。

導入的な第一話をのぞいて 日本の警察の通称『第九』室長 薪警視正と 
新米捜査官 青木 の物語である。

『第九』に脳を見てくれと依頼が来る事件は どれも 凶悪な事件。
その脳を見て さまざまな捜査をするのには 高い能力が必要で しかも
強い精神力と判断力を必要とされる。 

設定として 前『第九』の捜査員は 薪以外 一人を除いてすべて死亡している。
一人は 精神に異常をきたし 入院中。
薪の親友だった鈴木も やはり精神に異常をきたし 薪に発砲し
薪自身の手で 射殺されている。

現在『第九』には薪が育てた捜査官が 青木を含め7人いて
日夜 凶悪事件の解決のために 捜査にいそしみ 活躍している。

人の脳の画像を再現するということは その人間の見ていたものを見るということで
世間的には期待も高いが その一方で 人のプライバシーを覗き見るということで抵抗も大きい。

伏線としてずっとひきずっている事件はあるものの
基本的には 凶悪事件は1冊中で完結していた。

ところが 9巻の事件は 9巻中では完結しておらず
単行本買いの 私としては すごく気になっていた。
そこで 10巻を発売日である今日 買ってきたのだ。

しかし 10巻でも完結していない。

もう どこまで 引っ張っちゃうの?って感じです。
でも 事件の内容からして 『秘密』は この事件が最後の事件になるのかもしれない。
つまり 連載終了に向かっているのかもしれない。

ファンとして 終わってほしくないけれど
どんなものにも 終りがあるのも 事実。

次の11巻に 期待します。

ちなみに 凶悪かつ凄惨な事件が次々と出てきますが
清水玲子の絵が 美しいため ぎりぎり 読めます。
とはいえ グロテスクなのが嫌いな方は 止めたほうがいいです。

ただ 読みごたえは十分。
8巻までの事件は どれも いろいろな意味で うならせられます。
できれば 1巻から読むことをお勧めしますが
どうしても というかたも せめて9巻からお読みください。

さあ 『秘密』の世界に どうぞあなたも。

え・・・感想がない?
ありますけど・・・

薪さん もうこれ以上無理しないで~ とか
岡部(あまり報われていないが薪の腹心) しっかり薪さんを死守しろ! とか
青木 薪さんに手をあげるなんて そんな子に育てた覚えはありません!(育ててないって)とか・・・

ともかく 11巻に期待します。


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コメント (4)
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