おぼえまつがい
xxまつがい とは、ほぼ日刊イトイ新聞(糸井重里氏主宰) からパクったことは明白である(^-^;。このブログでは、イイマツガイ・キキマツガイ として配偶者の金言を収集していたが(今でも我が家の伝説となっているのはコレ)、なぜか一定の期間を過ぎたら出なくなった。老化とは無関係で、いったい何だったのだろうと思える、不思議な現象だった。
人は何かしら「発音」の覚え間違いをしていることがある。イイマツガイ もその一つかもしれないが、それはその場の一過性の言い間違いが主であり、ここでいう おぼえまつがい とは、新しい言葉を覚えるときにその発音を間違って覚えたものをさす。
小さい子が じゃがいも を がじゃいも という例があるが、あれは口がまめらないことによる間違いなので、この範疇ではない。そういえば我が妹は幼少時「やみよーず(マヨネーズのこと)」とか言ってたなぁ。もし、大人になっても無意識に がじゃいも と言っているなら、それは立派な おぼえまつがい であろう。
私はジャズが好きで、小学校高学年くらいから聞き始めただろうか。とある有名なシンガーの名前を知ったのは、ボーカルに興味が出てきた高校生くらいだろうか。それから 10 年以上、ずっと ヘレン・メリル を ヘレン・メルリ と おぼえまつがい していた(今これを書くときも逆に書いてしまった(^-^;)。スイングジャーナルなどの雑誌で ヘレン・メリル と書いてあっても脳内では ヘレン・メルリ と変換している。当時すでに彼女の LP も何枚か所有していたが、正しく発音できていない。社会人となり友人と話していて、彼が ヘレン・メリル と言ったのを聞いて電撃が走り、やっとそこで自分の間違いに気が付いたのであった。
もう一つの私の おぼえまつがい。チコタン。某国営放送のチコちゃんではない。やはり小学校高学年から私は所謂ラジオ少年でもあったので、自作のためのパーツをたくさん持っていた。その中に チタン酸バリウムコンデンサ という種類のものがあり、略称を チタコン という(別称チタバリ)。なぜか私はそれを チコタン と呼んでいた。チコたん? かわいい。これは中学生になった時に自分で間違いに気が付き、あまりの恥ずかしさと短縮名称の物理性により、それ以降 おぼえまつがい は無くなった。
もういくつか別の例があったが、思い出せない。みなさんも ヘレン・メルリ や チコタン のような おぼえまつがい はないでしょうか?
2024年11月28日追記:
私が若いころ、ある業務用に CAD が導入され、以前は内務係をやっていた女子が CAD 担当として数人配属された。もちろん教育を受けており、オペレータもやっていたので超ベテラン。初めて使う我々は、彼女たちに使い方講習を受ける。そんなある日、その女子と操作に関して話していたら、彼女が「ここでリードローできればいいんだよね~」と言った。何かの説明に リードロー がたくさん出てくる。ん? READ RAW?生データを読むのか? READ ROW?行を読むのか?そんなコマンド知らんぞ。が、話を続けていくうちに頭の上に電球が光った(昭和表現)。「彼女さん、リードローって、リドロー(REDRAW)のことかな?」と聞くと、彼女は「えっ????」と固まった。鬼の首を取らないようにやさしく説明したら理解してくれた。どのような過程でそんな誤解が生まれたのかはわからないが、これも立派な おぼえまつがい だろう。40 年位前の、なつかしい思い出。
PS:ずいぶん前に、私が勤務していた会社の広報関係の方と酒を飲んでいて聞いた話。まだ会社が今ほど大きくなかった時に、若いコピーライターが来て、無料で良いのでコピーを採用してもらえないかと売り込みがあったとか。若者の申し出は、きっぱりお断りとなった。後年、それが糸井重里氏だったことを知ることになる。あぁ、もったいない。冒頭部分を書いていて思い出した社内都市伝説?真偽のほどは知らんけど。
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