ある患者さんの死

今日は一年間、週2度往診していた84歳の
おばあちゃんの告別式でした。

先週月曜日の往診のあと、木曜日の夜に
容態が急変し、緊急入院したものの、
土曜日の朝には帰らぬ人となりました。

もともとは圧迫骨折によるヘルニアの
治療をしていましたが、途中からは
再発した大腸がんの治療も試みました。

治療を続ける中で色々なことを教わり
ましたね。
おばあちゃんの死に対する考え方、
がんに対する恐怖、そして戦う決意等々。

内関のパイオネックスは抗がん剤の吐き気
を抑えるのに役立ちましたし、八髎穴も
骨盤内の血流を改善して疼痛緩和の効果が
あったように思います。

寝たきりによる体力低下を防ぐため、
下肢の筋トレも取り入れて、最後まで
自力でトイレに行くこともできました。

今できる精一杯のことはやったと
いう思いと、あれだけ長い時間を
共有した患者さんが突然この世を
去った寂寥感はぬぐいようがないですね。

ご冥福をお祈りしたいと思います。

≪台風一過の空の下に咲くコスモス≫