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人間失格ゲーム

2004年08月09日 23時19分06秒 | 想在
 Excite Books で、「ベストセラー本ゲーム化会議」 なるページを発見。

 第二回として、「『人間失格』をゲーム化する!」 というものがあった。

 中学生時代に、その感覚に打たれ、貪るように読みふけって以来、そのまま一気に、(すべてではないにしても、) 太宰治の作品を読み漁った体験のある私としては、その 「ゲーム化」 に関する内容は、まるで、古傷をつつかれるような、ちょっぴりうずくような気持ちがして、複雑 ... 。

 また、『人間失格』 って、「ポップ」 な作品だったのか?! と、じぶんのなかで意外な見解に出合い、ちょっと戸惑った。

 そういえば、ちょっとまえに、およそ十年ぶりに読み返してみたとき、だいぶちがった印象を受けたが。 思っていたより、悲惨ではない。 むしろ、ぎりぎりの滑稽味を感じさせるような ... 。

 それが、「ポップ」 ということなのだろうか ... ?

 ちなみに。 この 「ゲーム化企画」 の最後、


「静かだと思ったら、読み耽ってるよ! 夢中かよ!


 という一文で締められていた。

 なんのかんの、言っていても、つい夢中で読みふけってしまう ... 。

 そこに、私は、にやりとしそうになる。

 読者を引き込んでしまう、あるいは、読者のこころのすきまに入り込んでしまう。 太宰治とは、そういう作家、なのだろうか??

 多くの人が、「人間失格な気持ち」 を、多かれ少なかれ、味わった体験が、あるということなのだろうか???





 BGM:
 Iggy Pop ‘Highway Song’

 (「この道から、のがれられない」)

コメント (9)
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