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夏の駄文寄せ鍋

2004年08月19日 17時46分36秒 | 想在
 ぱっと思いついたけれど、わざわざ blog の記事にするまでもないかな? ということ。 いくつかまとめてアップしたら、相乗効果で、インパクトが出るだろうか?

 の、テスト。





 【巴投げ】


 このあいだ、友人 (というか彼) が、わが家に遊びに来た。

 ひさしぶりに会えて、うれしかった。

 彼は、真剣な目で私を見つめながら、肩に手を置いて、言った。

 「巴投げして、いい?」

 うわーん、なんでじゃ ?!

 「だってさあ、ノムラとか がんばってるじゃん。 だからさあ、おれもがんばりたいんだよね」

 やる気マンマンである。

 その意気込みをそがないためにも、巴投げされてあげるべきだったのだろうか ... ?





 【三十一文字】


 このむねの海にただよう
 思い、あり
 引いては、満ちて
 消えることなし





 【ソフトなあなたへ】


 「アイスドッグ」 なるものが、大阪に ... ?


   「“アイスドッグ”はいかが 大阪の新味覚、若者に人気」


 あつあつの揚げパンにソフトクリーム ... 。

 うう~ん、ちょっと食べてみたいかも。

 基本的には、ソフトクリームの、あの、うずまきが好きなのだが。

 やわらかいから、ぐるぐる巻くようにしたのだろうけど、あのぐるぐるがいいのよね。

 ここで、一句。



   うずうずと ソフトクリーム なめたいな



 はい、今日は、「俳句の日」







 BGM:
 Dr. John “GUMBO”

 (gumbo とは、アメリカ南部のごった煮料理のこと。 オクラ (gumbo) を入れるために、こう呼ばれるとか)

コメント (18)
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八月の朝 / 罪と罰

2004年08月19日 11時56分47秒 | 想在

「吾(あ)をさらいエンジンかけた八月の朝をあなたは覚えているか」


俵 万智 「八月の朝」 (『サラダ記念日』 河出書房) より





 休日の朝、目覚めたとき、あのひとが、とつぜん、ドライヴ用の地図帳をひっぱり出してきて、訊いた。

 「奏(カナ)が、まえに住んでいたところは、どこ?」

 わたしは、それまでに住んできた歴代の場所々々を教えてあげた。

 あのひとは、ふむふむ、と、うなづきながら、

 「じゃあ、実家はどこ? このへん?」

 わたしは、「ここよ」 と、地図上の、ちょうど、じぶんの生まれ育った家のあるあたりを指差した。

 かれは、マジックを出して、そこにしるしをつけた。

 「マジックで書いちゃって、いいの?」

 「うん。 奏が子ども時代を送ったところだもんな。 じゃあ、これから行こう」

 あまりにとつぜんのことで、わけもわからぬ わたしをさらい、わたしの実家まで走ってくれた。

 マジックでしるしをつけた、地図をたよりに。

 二度と消せない、おもいで。



 けれど、わたしは、そんなあのひとを、捨ててしまった。

 なぜ、そんなことをしたのか、じぶんでもわからないけれど、なにか見えない力に突き動かされて。

 きっと、じぶんの若さに、うぬぼれていたのだろう。



 ああ、あの、しるしのついた地図は、いったい、どうなったのだろう?



 いまも、あのひとの、さいごの、悲痛な叫び声が、むねに響く。


 「おれをひとりにしないでくれ」


 けれど、一度走り出してしまったわたしは、もう、後戻りができなかった。

 そして、わたしは、あの八月の朝を思い出し、目のまえが暗くなる。

 これが、わたしの、「罪」 と 「罰」 なのか、と。



 人から傷つけられた いたみ など、なんてことはない。

 何日か、何ヶ月か、何年か経てば、しぜんに風化してしまう。

 けれど、人を傷つけた いたみ というのは、消し去れないのだ、ということを知り、マジックで、まっくろに塗りつぶされたような気持ちで目覚める。

 二度と消せない、おもいで。










 BGM:
 Ron Sexsmith ‘Summer Blowin' Town’

 (椎名 林檎の 「罪と罰」 にしようかとも思ったけれど ... )

 (ほおをさす 朝の山手通り タバコの空きバコを捨てる~ ... でも、私は、タバコを吸わないし ... )


コメント (12)
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