すっかりご無沙汰していました(^^)
「お袋の認知症日記」も
彼女の症状に慣れたせいか
特にハプニングもなく時が流れています。
そんな状況の中で、
先日、実家に帰った際、
お袋がいつも口にするのは、
「ヘルパーは皆んな嫌い」とか、
「もう来てほしくない」という内容の会話ばかり。
ヘルパーさんが残した日誌をみても、
「来るなと言われた」とか「早く帰れ」という
内容ばかりで、家族が読んで
気持ちの良いものではありません。
何故、嫌いなのか、お袋にたずねても
生理的に嫌いと言うばかりです。
私が実家に帰っている時に、日にちを
間違えて来たヘルパーさんと会う機会がありました。
そのヘルパーさんとお袋の会話を見ていると
二人とも仏頂面で事務的に話しているのです。
お袋は「あなたのことは嫌い」という表情で
ヘルパーさんと接し、ヘルパーさんも
お袋の仏頂面を見ながら話しているので、
双方に表情と感情が伝染しています。
これは一般的な
「コミュニケーションの構造」ですが、
認知症の場合は取り繕えないので、
このコミュニケーションループが顕著に出ています。
ヘルパーさんによっては、
気の合う方もいます。お袋に聴いてみると
そのヘルパーさんはいつも面白いことを言って
笑わせてくれるから好きだと言っています。
認知症になると、人の表情に敏感になって
子供のように素直になります。
一口に認知症と言っても、
人によって違うので一概には言えないところです。
お袋が認知症になって間がない頃、
彼女を言うことを全身全霊で聴けば良いと
思っていましたが、
それはある意味、私の思い込みでした。
認知症になったお袋にとって、
最も大切なことは、話しを聴くことではなくて
彼女が言ったことに笑顔で反応してあげることでした。
何故なら、
人がコミュニケーションをとる際、
言葉から入ってくる印象より、声の大きさや
表情、所作などで得る印象の方が遥かに大きいのです。
それは認知症の方も同じです。
介護のプロの方でも、そのような基本的なことを
理解していない方もいるということを
利用者側も認識しておく必要があります。
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