2016年4月21日のブログ記事を読んだ方から、細かいことが分かりにくいのでもう少し詳しく説明してほしいと要望があったので、今回加筆修正して再度アップすることにした。
Zil520に積んでいる電子レンジは、大陸製で高周波出力700W、電力使用量が1,150Wと相当な電気食い。
今はレンジもインバーターの時代なのだが・・・。
そうは言ってもこのレンジ、棚にきちんと収まりカバーもきちんと閉まる。買い替えたらまず、蓋は閉まらないだろうとカミさんは買い替えに反対だ。
レンジを使うにあたり、カミさんから「レンジ使うわよー。」と言われると、まず、1500Wのインバーターのスイッチを入れた後、わざわざ運転席に回ってエンジンを掛けていた。
サブバッテリーの負荷を出来るだけ少なくする狙いだ。
サブバッテリーだけだと100A以上の電流が流れるが、エンジンを掛けるとサブバッテリーの電圧にもよるが、30A程度の流出で収まる。
リモコンエンジンスターターが欲しいと思い、ネットを調べると色々あるが、カムロードに使えるものは少なく、現状では発売していないものも多く、有っても高価。
レンジが10K円程度なのに、たかがエンジンスターターに35Kも40K円も投資出来ない。
専用のハーネスがあれば、そこらに売っているものでも何とかなるが、問合せしてもハーネス単体での販売はやってないとの事。
「そうだろうねー。」と思いつつも、「それならいっその事、自分で何とかしよう。」という事に。
面倒な事は嫌いだが、しょうがない。
エンジンをONにする配線がどれか。セルモーターを起動させる配線は?
幸い手元にカムロードの電子技術マニュアルがあるので配線を探す。
イグニッションスイッチ(キー)回りの配線。
エンジンを掛けるには、スイッチで9ー10、5-8を接続したうえで9-3を接続するとスターターモーターが回る。
下にハーネスの色を分かりやすく書いた。ちょっと字が汚いけど・・・。
ACCはつなぐ必要はない。
このコネクターは運転席の左足の上のほうにある。
これにつながる配線の色を示した。
ハンドル下のコネクターを探す。
外したのは電流を確認するため。
配線図とコネクター番号を確認する。
配線を分岐させるだけならコネクターを外す必要はない。
仮配線を行う。
回路に流れる電流を測定しスイッチの接点容量以下である事を確認する。
配線コネクターを噛ます配線と適当な場所をさがして分岐させる。
車関係で配線を分岐するのによく使用される配線コネクターは信頼性に欠けるが、簡単なのでこの際よしとする。
保護カバーを少し破って5本の線を分岐させるのが少し面倒。
分岐させた5本の線をダイネットまで伸ばして、手の届く箇所に設置する。
トグルスイッチは2回路で押しボタンはモーメンタリ (押しているときだけスイッチが働く) 動作。
右側の赤い押しボタンがセルモーターのスイッチ。
エンジンを掛けるには、ENGスイッチをONにして赤のスタートボタンを押すだけ。
終わればENGスイッチをOFFにするだけなので、大変簡単だ。
エンジンは掛かってもハンドルロックも掛かっているので、間違ってもこのまま運転して動かないように
右側のスイッチは、外部電源の入切とすぐれもの充電器のスイッチ。
下はファンタスティックFANの速度コントローラーで、その右の小さく黒い物はFFヒーターの温度センサー。
スイッチ類は出来れば1箇所にまとめたほうが操作しやすい。