冬になると毎年必ずと言っていいほどFFヒーターの問合せや旅先で着火しないなどのトラブルが舞い込んで来る。
先日も旅先で朝、何度試してもFFヒーターが着火しないとの問合せがあった。
何とかしてあげたいとメールで何度かやり取りするが難しい。
FFヒーターが故障すると、多くの場合はエラーコードでトラブルの内容を判断することくらいしかできない。
正直に言うと、まぐれで動いてもほとんどの場合は動くようにはならない。
ベバストのFFヒーターの構造は、キャンカー乗りなら誰もが一度は見たことがありそう。
ベバストの説明書には、エラーコードと、考えられる原因が書かれている。
しかし、多くは経年での9にカーボンの堆積とバーナーの劣化で着火しないケースがほとんど。
これはうちのZILのFFヒーターを分解掃除したものだが、これはまだまだいい方。
バーナー燃焼室にススが堆積してスムースな燃焼を妨げる。
ここにたくさん溜まると、次は13の排気系が詰まってフン詰まり状態になる。
ビルダーが取付けたからと安心してはいけない。
これがバーナーの着火部分で、上の図の8番に当たる。
ステンレスウールに燃料がしみこんでイグナイターで着火するが、不純物が堆積するとうまく着火しない。
多くの場合はこの二つの原因による着火ミスが多い。
その他に多いのが取付けミス。
2~3年で着火しなくなったら取付けミスかも知れない。
簡単な構造だが、13から先の排気系に水が溜まってススで詰まることが意外に多い。
左の丸いのが8の部分に入っているステンレスウール。
兎に角冬に旅先でFFヒーターが動かなければ、旅を取り止めることにもなる。
さらには、冬に急なFFヒーターのメンテや修理はとかく高くつく。
そうならないように、FFヒーターは夏の間にメンテを終わらせよう。
自分でメンテするならこちらを参照。
言い忘れたが、バーナーは分解したらステンレスウールは必ず取替える事を忘れないで
快適化やトラブル事例はこちらに沢山あります。
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