命のカウントダウン2(健康余命767日)

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酸っぱい思い レモンの使い方上手だったな! ロアジその2

2024-12-19 22:01:42 | がん
「今年いっぱいでお店閉じます。」
3度目で漸く彼の言っている言葉が理解出来ました。

予期していない言葉って、耳に入っては来ても、頭に入って来ないのですね。

これまでにもデラシネのごとく日本全国を放浪?、いや、イタリア含めると永松シェフは世界的な根無し草なのかもしれないなとは思っていたのですよ。だから、またどこか遠くに行っちゃうのではないかなという危惧を抱いてはおりました。うっすらとね。

でも違いました。彼は九州男児であり、ルーツである生まれ故郷近辺に帰られるのだそうです。「長男だからねぇ、家を継がねば」と言われるのですが、私には全く理解できません。実家は無くなっており、ご両親も亡くなっているのです。何を継がれるのか理解できませんが、彼には彼なりの「感覚」があるのでしょう。根無し草で去るのではなく、根っこに戻ることで居なくなってしまう事になったのです。どっちにしろ残念度に違いは無いのですけどね。

それにしても、繁盛しているレストランをきれいさっぱり置き去りにしての帰郷。「惜しまれるうちが華」と、彼は言いましたが、私は彼より年上ですけれど、引退して遊びたいとは思いますが、坂根医院の患者さんたちを置き去りにすることが出来ないでいます。

私達夫婦共通の友人、本当に少ないのです。数少ない友人が去っていく。本当に酸っぱい思いで一杯です。ロアジ、折角居心地の良い居場所が出来たのにねぇ。

今日は、なんでもっと早くいってくれなかったのかと随分抗議しました。
抗議の途中で配偶者は号泣し始めて・・・私までもらい泣きしてしまいました。

永松シェフ、相当に変わったおっさんで、一緒に行ったスキー宿からは次の宿泊を拒否されたほどです。でも、私たちはその個性を楽しんで、好いていました。配偶者にとっては「俊ちゃん(私の事です)より個性的な人がいはるのやねぇ。」というのが永松シェフに対する評価でした。

俊ちゃんが私より早く死んでしまったら、今よりもよほど悲しくなるのやろうねぇと、ぼそっと言いよりました。永松シェフに対する喪失感は相当に強かったのですね。感受性の強い人です。

我が配偶者の価値観は面白いです。友達は少ないし、知り合いさえ選ぶ人なのですが、許容できる範囲内の人には強い親近感を抱くのでしょうねぇ。永松シェフも配偶者の強い反応には相当に驚いていたようです。その埋め合わせなのか、来年、一緒にスキー旅行に行く事に同意してくれました

それで、医療法人坂根医院は1月22日臨時休診します。 2025年1月21日、22日、23日は3連休となります。ご了承くださいませ!!

ご迷惑をおかけして申し訳ありません。でも、坂根医院は今のところ急に閉院したりは致しません。そこいらでお許しくださいませ!!!

ロアジその1も読んでね!!





米津玄師 Kenshi Yonezu - Lemon


リストランテロアジ dal 1993 2024/12/19 その1

2024-12-19 20:45:11 | グルメ
真菅駅南150mにあるイタリアンレストラン ロアジ。私達夫婦のお気に入りのお店です。お店の存在を知ったのは2年前の夏でした。以来、気に入って通い続けていました。永松シェフの手間暇かけた料理には美味しさは勿論、信頼感も感じ取れるのです。
食べログの評価は、3.05と高くないのですが、私達夫婦の評価はミシュラン獲得店に全く劣らない評価でした。

永松シェフ、元々船員を目指しておられたこともあって、デラシネ?根無し草?日本各地を転々としてこられたようです。
"奈良県吉野郡東吉野村で1993年に開店。15年に亘る営業終了。その後、滋賀県高島町でも評価の高いレストランを開いておられた様です。
https://www.sankei.com/article/20180625-S75XREPN7ZIKXE7ZZYIIECA5YM/
石垣島に行ったり、神戸周辺に行ったりもされていたとの事です。
橿原市曽我町には2022年1月に出店されました。近隣の生産農家の協力のもと美味しい料理を作りたい。パンから手づくりし、手間ひまをかけた料理店で在りたいとの姿勢を貫かれてこられました。頑固な職人ですから、色々と誤解を受けることもあった様ですが、私たちはそれすらも楽しんでおりました。

2022年夏に偶然、存在を知りました。吉野町にあったお店にもお邪魔したことがあったこともあって、直ぐになじみ客に昇格、結構通って、野菜の仕入れに付き合わせていただいて、野菜を分けていただいたり、私と二人で釣りに行ったり、私たち家族とスキー旅行に行ったりもしました。結構色濃いお付き合いをしていましたのです。

最近は、私たちが脂っこい料理を受け付けにくくなったこと、ロアジの予約がし難くなったこと(満席で予約が取れない事が多かった)などがあり、足が遠のいておりました。

今回も、たまには行こうとの私の提案で一週間ほど前に漸く予約が取れての訪問でした。

私たち夫婦は、ロアジではワインをボトル1.5本は空けるので、徒歩+近鉄電車か、車+帰りは代行 または、車+明朝に車を取りに行くのいずれかのパターンでした。今回は徒歩+近鉄電車のパターンでした。

12時前にいつもの様にドアを開け入店。席についていつもの様にスパークリングのハーフボトルを開けたころ、永松シェフが何か言葉を発しました。

何を言っているのか、全く聞き取れませんでした。聞き返して、聞き返して、3度目で漸く理解出来ました。私達夫婦、二人ともに愕然。時間が止まってしまいました。


Layla