誰もがみんな死んじゃうよシリーズ その3
今度は死んじゃう原因について考えましょう。
まず、我々の生存期間ですが・・・
厚生労働省の「簡易生命表(令和5年)」によると、2023年の日本人の平均寿命は、男性が81.09歳、女性が87.14歳です。
また、世界保健機関(WHO)が発表した2023年版の世界保健統計によると、日本人の平均寿命は84.3歳で世界第1位です。男女別では、男性は81.5歳でスイスの81.8歳に次いで2位、女性は86.9歳で2位韓国の86.1歳を0.8歳上回って1位となっています。(微妙に数字が違うけれど、算出方法が違うのでしょうね、多分)
われわれ日本人は、世界1の長寿を誇っていはいますが、平均90年弱でその命を終えると言うわけです。とはいえ、70年ほど前の1955年時点では男性63.60歳、女性67.75歳と60歳台でしたから、寿命が時代と共に延びているのは確かです。
私が小学生の頃、60代と言えば、本当におじいさん、おばあさんで、おばあさんは皆、猫背でした。今、私70歳なのですが、その頃の70歳の爺さんなんて、本当に仙人みたいなイメージでした。でも、今私は仙人になっておらず、若いころと同じように仕事をし、今も仕事から帰ってパソコンを叩いている。
これがその頃夢見た「未来」なのですねぇ!!
閑話休題、死因の話に戻りましょう。
最近の日本人の3代死因は「がん」「心臓病」「老衰」です。
死因のトップはこの40年近く悪性新生物=がん です。その前の30年間は脳血管疾患、その前の30年は全結核でした。 時代と共に死因も変遷していきます。結核は抗生物質によって、一般の人からは遠い存在になりました。脳血管疾患は、栄養の改善、食生活の改善、医療の進歩で、その数をがくんと減らしました。悪性新生物=がん(正しくはイコールではないけれど)は、平均寿命が延びたことにより増加しました。高齢になるとともに増える病気だから寿命が延びるとがんは増えます。治療の進歩はありますが、それで寿命が延びると、それだけ新たながんに罹る可能性も高くなってしまう。昭和には珍しかったダブルキャンサーなんてザラにみかけますし3つ以上のがんに罹ったトリプルキャンサー以上の方も今ではそんなに珍しくありません。
現在の3大死因の「がん」「心疾患」「老衰」の中で、伸び率が最も高いのが「老衰」です。老衰はほぼ自然死と言い変えても良いので、自然な死に方が多くできる時代になって来たと言っても良いのでしょうね。
私、これまで「どんなふうな死に方が良いと思われますか」と、問われると、「がん」ですかねぇ と言っておりました。がん死は、多くの場合宣告されてから死まである程度の猶予があります。そして死の数週前までは自分の身の回りの事が出来ることが多いのです。脳梗塞で10年寝た切りはありますが、がんで10年寝た切りは有り得ないです。そして、痛みは、現在ではほぼ100%コントロール可能です。ですから、がん死が良いかなぁと思っていたのですが・・・最近では老衰もいいかなと思ってもいます。ま、いずれにせよ自分で選ぶことはできないのですけどね!!
最後に、死を回避することは最終的には不可能ですが、貴方個人に迫りつつある死因を遠ざけることは可能です。それに関しては、またの機会にお話ししましょう
Neil Young - Harvest (Official Audio)