ボーイング929
ボーイング社はジェット旅客機で超有名な会社です。
ローカル路線で超おなじみベストセラー(既に1万機を超えてます)かつロングセラー(初就航から56年!)のB737 乗ったことが無い人の方が少ないのでは?
機体製造の35%を日本のメーカーが担当していて、国内外の幹線で大活躍中の新鋭機B787
国内幹線や海外航空路で活躍中のB767、B777、そして、バブル時代の象徴、昔懐かしいB747ジャンボジェットも(御巣鷹山の記憶も・・・(修理をミスして圧力隔壁の破壊を招いたのも同社です))勿論ボーイング社製です。
富士山を背景に飛ぶ日本航空のジャンボジェット
話が大幅にそれてしまいました。私、飛行機大好きなものでして・・・
ハワイに職員旅行で行ったときに、国内では飛んでいないB717に乗る機会を得、超喜んで周囲に不思議がられた覚えがあります。
残念ながら、757にだけは未だ乗ったことがありません!もう、機会は無いでしょうねぇ!!
そんなことは置いといて、
ボーイング929
これ、船の型番なのですよ。
ボーイング社は飛行機以外にも色々と作っているのですねぇ。
「民間航空機、防衛・軍用機、電子・防衛システム、衛星、衛星打ち上げ機、高度情報通信システム、成果報酬型のロジスティクスとトレーニングなど、幅広い製品とサービスを世界150カ国以上に提供し、売上高では米国最大の輸出企業」 なのだそうです。
ここに水中翼船なんて書いてありません。既に作ってないですしね。現在はライセンスを引き継いだ川崎重工業の登録商標となっており、現在は「川崎ジェットフォイル929-117型」として、製造・販売を行なっている。 との事です。
ボーイング社、将来性、発展性が無いと考えたのでしょうね。
これがB929です!
はい、昨日、油圧が下がって舵が効かなくなって自力走行出来なくなり、波高1.5mの荒れた海を半日以上廻向され、本日明け方に漸く伊豆大島の岡田港にヘロヘロで辿り着いた東海汽船の「セブンアイランド愛」 こそがボーイング929なのです。
東海汽船は4隻の同型船を所有しています。そして、故障した「セブンアイランド愛」は、そのうち最も古い船で、1980年製造 44年目の船です。
船の寿命は、wikipediaによると「国際的基準に沿って運航される場合の船舶の寿命は 一般に10数年から20年のものがほとんどであるが、軍艦や商船の内でも大型客船などは、元々船の価格が高くまた艤装が高価であることや保守・整備などが丁寧であることなどから寿命は長く、豪華客船では50年以上に及ぶものも多い。 」とのことです。ジョットフォイル、メカが複雑、かつ運用速度も速いので、劣化も激しいと想像します。44年は限界に近く感じます。維持費も高そうですね。
ジェットフォイル 新造した場合、一隻50億円以上だそうです。新幹線700系の16両編成が約36億4000万円 。その1.5倍!!!
旅客機のB737、A320クラスが一機130億円程度に比べたら??
比べるべき基準が分かりませんが、新幹線16両編成より高いって相当に意外でした。
比べるべき基準が分かりませんが、新幹線16両編成より高いって相当に意外でした。
兎に角、ジョットフォイル、非常に高価なのでなかなか新造できないのだそうです。
それで、相当にガタが来ているのを承知で使い続け、今回の油漏れ、航行不能につながったと想像します。
世界で44隻しか作られていないジョットフォイル、そのうちの20隻が日本国内で運用されています。そしてそのほとんどが製造後30年以上経ってます。日本はジェットフォイルのガラパゴス?
ガラパゴス携帯が絶滅危惧種となっているのと同様にジェットフォイルも絶滅していく様におもえます。
その理由はガラケーと同じ、「一定のコアな需要はあるけれど、経済的に存在していけない。」それだけです。速いし乗り心地も良いけれど、建造費が高く、維持費も高い。
私、佐渡へは何度も渡っているのですが、ジェットフォイルに乗ろうと思ったこと全くないです。クジラや流木に当たって急停止怖いし、そもそもキャンピングカー載せられないしね!!
そんなわけで、ジェットフォイル、カッコ良いし利点もあるけれど・・・旅客用としてはペイしない。故にレッドリスト入りやむなしと思われます。!!
安奈 / 甲斐バンド(歌詞入り)