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北朝鮮軍10万人がウクライナ戦争に参戦(ロシア国営放送)

2022-08-21 15:39:28 | 時事
 北朝鮮から「義勇兵」10万人が、ウクライナの戦争に参戦するという報道が複数あります。5月にロシア国営メディアが、北朝鮮が10万人の軍派遣の準備をしていると報じたのを、8月5日、ニューヨークタイムズが報じ、以後、各国のメディアが追随して、後追い報道をしているようです。とはいっても、義勇兵とは名ばかりで、実際には、北朝鮮の正規軍が、正規の指揮と統率を維持したまま、義勇兵の名目で参戦するのでしょう。

 ロシアにしてみれば、無理からぬことです。ウクライナで、ロシア軍は現在、苦戦しており、主に兵力不足から進撃は停滞しています。ロシアは21世紀以降、破綻した経済を立て直す為、大規模な軍縮を続けてきました。1992年、ロシア連邦軍は280万人を数えましたが、それが近代化政策の下、ウクライナ戦争直前には90万人まで縮小されていました。陸軍に至っては、僅か28万人で、その殆どがウクライナ戦争に投入されています。

 まさに、ロシアは猫の手も借りたい状況で、老人から囚人まで志願兵を募って、前線に送っていました。内戦がまだ終わらないシリアからも、5万8千人の志願兵を募ったという報道が3月中旬にありました。そんな状況ですから、国民皆兵で、70年間も国力不相応に重武装をし、常に100万人の兵力を維持している北朝鮮軍の増援は、喉から手が出るほどに欲しいに違いありません。

 北朝鮮軍の派遣自体は、当然すぎるほどに当然なのですが、ウクライナにとっては、悲劇でしょうね。シリアにも、北朝鮮の特殊部隊が2部隊ほど派遣されていましたが、圧政と軍国教育で荒んだ北朝鮮部隊が通った後はぺんぺん草も生えないような状況で、シリアの武装勢力は大いに恐れおののいたと言います。

 中には、北朝鮮の兵や労働者は、後方勤務で前線には行かないのでは、という観測記事もありますが、たとえそれが当たったとしても、ロシア軍は、今の後方勤務の部隊をその分、前線に回せることになりますから、やはりウクライナの負担は大幅に増えることになります。

 秋田の聖母のメッセージにもあるように、日本もいつか大変な悲劇に見舞われるだろうと予想してはいますが、とにかく物心両面で、私たちはこれから、生き方を根底から変えなければ、いけなさそうです。



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