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決闘で死んだが地獄を免れた若き大公 「地獄(第二の死と云われる永遠の滅び)」『煉獄と地獄』

2023-11-09 02:16:37 | 天国・地獄

マキシム・プイサン神父「地獄(第二の死と云われる永遠の滅び)」『煉獄と地獄』岸和田天主会教会、1925年

35.決闘で死んだが地獄を免れた若き大公

 十七世紀に、聖母訪問会に聖人の如き一生を遂げたマリー・マルギアノという童貞がおった。彼女は天主より次の黙示をこうむった。

 サボイア国の宮廷におる際、よく知って居た皇族シャルル・アメデ・ヌムール大公がその義弟と決闘し、対手の剣に刺貫かれ死去せられし(二百年以前のこととて、現今の如く馬交通機関、備わらざりしかば、異変の報知は一週間の後、都市に到達した)がこの出来事の起った早朝、黙示によってマルチギアは知った。

 それで院長の前に出て「母上、ヌムール大公は敵の剣に刺し貫かれし給いし瞬間、御自身の心を天主に捧げ、悔改給いしにより、救霊の懸念はなれど、煉獄の底に落され給うた悲しや。誰が援助まいらすであろう」

 院長聞いて、大公の救霊について、深い疑問に持たれた。

 マルチアは云う「御臨終の際、大公の智恵は聖寵に照らされ、あたかも電光の閃めくような瞬間に悔改める時があった、決闘する人の業は、永遠の死を受くることが、当然であるが、諸聖人の通功により、大公のため天主に捧げられた祈りの加護にて、悔改めをなす時期を得られた。太公のため、祈りと犠牲となせし一人の庇護にて、全能なる天主の正義はなだめられて、愛憐の下に助けられ給うた」




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