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米で中絶合法化への支持が拡大、最高裁判決以降 WSJ調査 2022 年 9 月 5 日 07:53 JST(WSJ)
【ワシントン】人工妊娠中絶の権利を認めた「ロー対ウェード判決」を最高裁が6月に覆して以降、中絶の合法化を支持する人が増えている。妊娠期間のある時点からの中絶禁止や合法的な中絶を受けるための旅行の禁止といった制限に反対する人は優に半数を超える。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の調査で明らかになった。中間選挙での中絶問題の重要性が浮き彫りとなった。
同調査によると、全ての場合あるいはほとんどの場合で中絶は合法化すべきだと回答した有権者は60%で、3月時点での55%から増えた。レイプや近親相姦(きんしんそうかん)、女性の生命が危険にさらされている場合を除いて中絶を違法とすべきだとの回答は29%だった。3月時点では30%だった。また、例外なく違法とすべきだと答えた人は6%で、3月時点での11%から減った。
共和党が中間選挙での圧倒的な争点は経済問題と見込む一方、最高裁の中絶権違憲判決を受けて民主党は、中絶問題を争点にして形勢逆転を狙う考えだ。
WSJの調査では、同判決を受けて中間選挙で投票する気持ちが強まったと答えた有権者は過半数に達した。
有権者が中間選挙で最も関心のある問題として挙げたのは、1位が経済・インフレで、2位が中絶だった。ただ、投票に行きたい最大の理由を5項目の中から選択する質問では、中絶の権利を覆した最高裁の判決が2位のインフレを抑えて1位となった。
最高裁の判決を最も重要な問題とした人のうち、77%が民主党支持者、8%が共和党支持者、9%が無党派層だった。
https://jp.wsj.com/articles/support-for-legalized-abortion-grows-since-dobbs-ruling-wsj-poll-shows-11662331949
【ワシントン】人工妊娠中絶の権利を認めた「ロー対ウェード判決」を最高裁が6月に覆して以降、中絶の合法化を支持する人が増えている。妊娠期間のある時点からの中絶禁止や合法的な中絶を受けるための旅行の禁止といった制限に反対する人は優に半数を超える。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の調査で明らかになった。中間選挙での中絶問題の重要性が浮き彫りとなった。
同調査によると、全ての場合あるいはほとんどの場合で中絶は合法化すべきだと回答した有権者は60%で、3月時点での55%から増えた。レイプや近親相姦(きんしんそうかん)、女性の生命が危険にさらされている場合を除いて中絶を違法とすべきだとの回答は29%だった。3月時点では30%だった。また、例外なく違法とすべきだと答えた人は6%で、3月時点での11%から減った。
共和党が中間選挙での圧倒的な争点は経済問題と見込む一方、最高裁の中絶権違憲判決を受けて民主党は、中絶問題を争点にして形勢逆転を狙う考えだ。
WSJの調査では、同判決を受けて中間選挙で投票する気持ちが強まったと答えた有権者は過半数に達した。
有権者が中間選挙で最も関心のある問題として挙げたのは、1位が経済・インフレで、2位が中絶だった。ただ、投票に行きたい最大の理由を5項目の中から選択する質問では、中絶の権利を覆した最高裁の判決が2位のインフレを抑えて1位となった。
最高裁の判決を最も重要な問題とした人のうち、77%が民主党支持者、8%が共和党支持者、9%が無党派層だった。
https://jp.wsj.com/articles/support-for-legalized-abortion-grows-since-dobbs-ruling-wsj-poll-shows-11662331949