先月のライヴ中、
歌いながら目の前が真っ白になってしまい、貧血を起こすということが
ありました
メンバーからは、プチ更年期じゃないか?とかいろいろご心配を頂く始末
自分でもビックリで、食生活に鉄分を投入という感じでいましたら
母が、重い鉄瓶を、どこかしらから取り出してきました。
母曰く、鉄分補給になるそうな。
今や、お湯をこれで沸かすのが普通になっています。
幼い頃に見たことのある鉄瓶なのですが・・・。
【とても重い鉄瓶】
この鉄瓶、亡き父がどこかへ出向いた先で買ってきたものらしく、
母の口から、そんな思い出話を聞くことになろうとは。
私が育った家庭は、大人の事情というもので父との別居が続き、
それは父が亡くなるまで続いたのでした。
小さかった私は、父との思い出は皆無に等しいのですが、
母から父への憎々しい悪口というものを聞いたことがありません。
なので、父に対して憎むという気持ちを持ったことはなく。
これは大人になってみて思いましたが、
母のその姿勢はとても有り難く、尊いことだとわかりました。
この鉄瓶に対して、少ししか入らないし何しろ重いわ、という私に、
母が、ポツリポツリと、父が買ってきた頃の話をし出しました。
「お父さん、天国から見て笑ってるわよ、ふふっ」と笑みをこぼしながら。
この言葉に、穏やかな母の顔に、とても驚きました。
母から父の話を聞くこともあまりなかったし、何だか照れましたが、
とても嬉しい気持ちで鉄瓶をストーブにかけました。
どんな父でも、どんな母でも、二人がいてくれての私でしょう。
どんな光景だったんだろう?
重い鉄瓶を喜々として持って帰ってきたであろう父の姿や
それを大事にとっておいてきた母。
我が親も、恋に落ちたのですよね
素敵だわっ。
例え、別れることになったとしても、
その時々の輝きというものを感じた次第です。