きれいは、汚い？

　昨日静岡県保険医協会、東部支部、第５回定期総会記念講演にて、回虫先生で著名な「藤田紘一郎」先生の講演を拝聴してきました。

アレルギー病が最近急に増えてきた原因。３５年前にはなかったこの病気がどうして？
抗菌グッズや漂白剤など、微生物を排除した「キレイ社会」がアレルギー病の発祥を促進している。アレルギー、癌、に関わる免疫力の話を大変面白く講演されました。
講演の内容は、下記のホームページで殆ど同じ内容で紹介されていますので、是非、読んでいただきたいと思います。とても面白いです。人と回虫とウイルスの深い仲
　
　個人的には１年前から急に脂漏性皮膚炎になり、現在皮膚科ではアトピーと診断された息子が、どうして急にアトピーになったのか？が少しでも解ればと思い聴きに行った次第です。
小学校まで、きれいな肌だった子供が、中学２年でどうしてアトピーが出るのか？この講演を聴いて、極端ですが、インドネシアに住むしかないかな？それとも、サナダムシのきよみちゃんの友達を、息子に飲ませていただきたいと、心から思って、しまいました。

　私たちの環境は変り、人間は汚いもの（人間が汚いと思っている）を排除し、虫も住めない環境になりつつあります。また、骨格も変り手足が長くなりました。ですが、人間の細胞は１万年前と同じなのです。と、だから、細胞を守るために、免疫力を上げる事が大切で、そのためには、泥んこ遊びまではしなくていいのですが、自然とふれあい、穀物、野菜、果物などの食品をメインにとり、肉は若い人でも１週間に２度くらいの粗食が一番いいと言うことが解りました。

　先生は、寄生虫体からアレルギー反応を抑える物質を分離し、その特許を取り、アメリカのベンチャー企業と組んで薬をつくりました。ところが困ったことにこの薬は、アトピーは一発で治すのですが免疫のバランスを崩してしまい、ガンになりやすくなるのです。
これが、西洋医学の限界と、藤田先生はおっしゃっていましたが、癌になりやすくならない、アトピーの特効薬の開発を、切に待ち望んでおります。