からすま日記

マンガ家挫折者、食いしん坊、の
マイペースな日記です。

漢方小説

2009年07月06日 22時10分51秒 | 今読んでるもの
本屋で見かけて変わったタイトルだなぁと思い、ノンフィクションか?と思ったらフィクションだったので、図書館で借りてみました。
このお話、好きです。なんだか妙におかしい。
げらげら笑いじゃなくて、ところどころ「くくっ」と笑える面白さがありました。
以下少しネタバレです。


冒頭は主人公、31歳独身女性がセルフロデオマシーンになって救急車で運ばれるところから始まります。
セルフロデオマシーン・・・・この小説の中のオリジナル言葉ですが・・けいれんみたいなものかと理解しています。
主人公はその後病院で検査してもらい、異常はないと言われます。が、実際体調はすこぶる悪い・・。
病院を転々とした主人公が、最後にたどりついたのが「漢方医」。その漢方医は西洋医学では訴えてもわかってもらえなかった症状を理解してくれ、その上かっこいい若い男性。半ば先生目当てで通う主人公なのでした・・・という感じのあらすじです。

よく考えたらあまり盛り上がりのないお話です。でもあっさりした読みやすい文体、ところどころ妙な笑いのツボにはまる表現、それと漢方のことも面白く、すらすらと読めました。
こういうあっさりしたお話の作家さんを見つけるとうれしいです。