父の命日。

６月のある雨の朝、実家の弟から電話があり、父が亡くなったと告げられたのは、もう三年前のことです。

癌でした。
一年半程の闘病生活。

入退院を繰り返し、抗癌剤の副作用で点滴だけでながらえるようになりながらも、最期まで弱音を吐かず、わがままも言わなかった我慢強い父でした。

あれから。。もう。。三年経つのですね。
時の流れというのは速く、振り返るとあっという間に思えます。


父が生前に実家の庭に植えた南天があります。
道路に面した庭の生垣にすると言い、挿し木にして増やした南天。
生垣が完成する前に、父は逝ってしまいました。

父の葬儀が終わったあと、その南天は白い小さな花をつけていたのを思い出しました。
ちらちらと。。白い小さな花びらを道路に散らせていました。
その花びらを掃除しながら、そのまま泣き崩れそうな自分がいました。

もう、そんな季節になったのですね。。


お父さん、いっぱいいっぱいありがとう。
長い間お疲れさまでした。
ゆっくり休んでね。