NHK総合 金曜時代劇 『薄桜記』を観終わりました。
【放送】総合 2012年7月13日(金)から 午後8時~8時43分(全11回)
【原作】五味康祐『薄桜記』
【脚本】ジェームス三木
【演出】清水一彦・榎戸崇泰
【キャスト】
山本耕史:丹下典膳
柴本幸:長尾千春
高橋和也:中山安兵衛(のちの堀部安兵衛)
徳井優:後藤七左衛門
辰巳琢郎:長尾権兵衛
忍成修吾:長尾龍之進
長塚京三:吉良上野介
【ストーリー】
妻の名誉を守るために片腕を失い、旗本から浪人へと身を落とす悲運の剣豪、丹下典膳。運命に翻弄されながらも、妻への愛を貫き、武士にとって義とは何かを探し求め闘い続ける。
時は奇しくも、浅野内匠頭の城中での刃傷沙汰があった頃。丹下典膳は吉良家の用心棒となり、親友・堀部安兵衛と対決せざるをえなくなり。。
公式HPは、こちら♪ 『薄桜記』
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赤穂浪士の討ち入りまでの話を、吉良側からも描くという珍しいお話です。
全体の印象として豪華キャストやエピソードなども含めて、詰め込みすぎの感は否めません。散漫になり、肝心の伝えたいことがぼやけてしまっているように感じました。
山本耕史さんの演技は圧巻で、丹下典膳という無骨な剣一筋に生きている人物を演じきっていたと思います。なんといっても、この人の演じる苦悩する人物は絶品です!
殺陣はこの年齢にしてこの技量!立ち振舞いがぴしっと決まり、尚且つ美しい。しかも、今回は片腕がないという設定なのですから驚くばかり。
お話といい、台詞といい、ラストシーンといい、「山本耕史祭り」といっても過言ではないドラマでしょうね。
脇をかためる徳井優さん、長塚京三さん、高橋和也さんが特によかったですね。
徳井さん演じる、後藤七左衛門の甥(丹下典膳)を思う朴訥とした人柄にほっとしましたよ。お話としてはかなりやりきれないお話ではありましたので。。
長塚さん演じる、吉良上野介が意外によいのです。高家筆頭の高いプライドと風流好みには、多少、げんなりとはしますけど、吉良家のために身を捨ててもよいとする姿勢が潔く感じられました。こういう描かれ方は珍しいのでは。。?
高橋さん演じる、堀部安兵衛の気迫はすごいものがあり、以前からいい役者さんだなぁ。。とは思っていたのですけど、改めていいなぁ~♪と思ってしまいました。ぐっと!役に入る気合いと眼力がすごいです。
ラストシーンは美しくてよかったのですけど。。ちょっと、消化不良気味かな。。。
時代劇が軒並みなくなっている昨今、NHKには是非、今後もがんばっていただきたいものです