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『深夜食堂』第十四話 「煮こごり」

2011-11-12 | テレビ/ドラマ/DVD

『深夜食堂』第十四話 「煮こごり」を観ました。例のごとく録画して。


<第十四話 「煮こごり」>
弁当屋で働く将司(清水優)は、以前、マスター(小林薫)のところで見かけたイクミ(伊藤歩)と、自分の店で再会、客の応対を助けてもらう。
そのお礼にと、将司はイクミを食事に誘う。イクミの好物はマスターの出す「煮こごり」。
イクミを好きになった将司は、その場で交際を申し込むが、彼氏がいるから、とふられてしまう。残念がる将司だが、常連の小道(宇野祥平)から、イクミが風俗店で働いていることを聞き、ショックを受ける。
定食屋の息子だった将司は、いつかは彼女と自分の店を開いてと、将来を思い描きさえしたのだが。。


今回はほんわか。。とした後味の残るお話でした。
弁当屋で働き、いつかは自分の店をもつのが夢の将司。真面目で、頭に浮かんだことはすぐに口にしてしまう性格。
おかげで一目惚れしたイクミに告白して、あっさりとふられてしまうところが悲しいやら苦笑やら
イクミの「彼氏がいるから」という言葉の本当の意味は、実は親の借金を返済するために、ソープで働いていることだったのですね。。
イクミは一体、いつもどんな気持ちでこの言葉を口にしていたのだろうと思うと、なんともやりきれない気持ちになりました。
とうとう借金を完済してようやくソープを辞めることになったイクミ。
将司はといえば、実家の母親が倒れ店を継ぐことに決めて東京を離れることに。
明日は東京を発つという晩、深夜食堂で将司とイクミが顔を合わせます。将司が思いきってイクミに言うのです。
「俺田舎に帰るんだ。よかったら一度田舎に遊びにこない?」
黙って将司を見つめるイクミに将司は言葉をかけます。
「もう。。彼氏とは別れたんでしょ。。」
イクミはそのときにすべてを悟ったのでしょうね。。将司の彼女に対する深い愛情を。
ただ黙って見つめる二人には言葉は必要なかったし、知っていても言わない優しさがそこにはあって。。
一年後に深夜食堂に一枚の葉書が届きます。将司とイクミが、二人並んで店の前に立っている姿の写真つきで♪
マスターがぽつり。。と言いました。
「タイミングってあるんだねぇ。。」

みんなそれぞれいろいろな事情を抱えて生きていて、それをあえて暴露なんて野暮なことはしない、そんな大人の優しさがあるのが深夜食堂なんだなぁ。。としみじみ思い、ほんわかした気持ちになりました。



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