『宮永岳彦記念美術館 誘惑する女』を秦野市宮永岳彦記念美術館で観てきました。
感想を備忘録として書きます。
※文中の敬称は省略させていただきます。
感想を備忘録として書きます。
※文中の敬称は省略させていただきます。
【展覧会構成】
本展示では観る者を誘惑する魅力的な女性の作品を集めている。
【感想】
画家の女性に対する愛と敬意を感じる。男性にありがちな欲望の対象ではなく、美しい敬愛の対象としての存在。
男性(女性にとっては異性)が描くと、自分の理想像を投影していることが多い。反対に女性(同性)が描くと、辛辣なまでに生々しく、時としてグロテスクに描くことが多いような気がする。
この辺りがなかなか興味深いところ。
描かれている女性はみな誘惑するような視線を投げかけても、決して媚びてはいない。凛として気品が漂う。
モデルは外国の女性が多いのだが、あまり濃い印象はなく、どこか日本的。さしずめ外国の方ならオードリー・ヘップバーン、日本の方なら前田美波里という感じ。
マチエールにこだわりがあるらしく、砂や小砂利が使われていて画面に独特な質感が現れている。遠目にはよくわからないかもしれないが、近づいて観るとざらっとした質感がわかる。
中期以降のロマンチシズムな油絵は、美しい貴族とおぼしき女性を数多く描いている。ステンドグラスを背景にふんわりと結った髪、豪華なドレスを纏ってこちらを見つめている。
魅惑的な眼差し、広角の上がったぽってりとした色っぽい唇は何か言いたげ。
額縁はクラシカルな大ぶりで植物モチーフをあしらった金色の豪華なもの。モチーフはキク科の草花やアカンサスモリスかと。
この頃からの絵には「レンブラントのようだ」と言われていたらしい。そういわれれば、輪郭をくっきりととらずふんわりとしたタッチを用い、光を捉えて描いていると感じた。
とにかくため息が出るほど美しい。。
ほかの作品もぜひ観てみたい♪
【余談】
3月10日放送のテレビ番組「わたしの芸術劇場」(TOKYO MX)で宮永岳彦記念美術館が紹介されていた。これは「絶対に観たい!」と思い、会期終了も迫っていたので急いで出かけてみた。
秦野市駅周辺はのどかでどこか懐かしい感じがするところだった。お天気もよく暖かかったので、美術を鑑賞した後にぷらぷらと散策してきた。
気持ちのよい時間だったな~♪
【画像】
小田急線小田原行きに乗車して約1時間弱、鶴巻温泉下車。
北口駅前のロータリー。
お昼どきになったので駅前のカフェでランチ♪ ピザトーストあつあつ♪
宮永岳彦記念美術館
駅前から幹線道路沿いに直進して、すぐの交差点を右側に曲がり坂を昇ると、左側に建っている。お隣には温泉「弘法の里湯」と足湯もあるよ~。
温泉利用だと入館料が割引きになるらしい。
入口の看板。
反射して撮りにくかった~。なので、斜め。
チケット、入館料は良心的なお値段♪
フライヤー♪ 美しい♪
美術館だより 2023 3月
開館20周年記念展示「宮永岳彦 こころと感性の辿った道」作品集目録
帰宅途中にカフェで休憩、モンブランのケーキセット♪ 紅茶はダージリン♪