この音は神のみ声か 雷鳴と篠つく雨に 息をのむ朝
◎ ◎ ◎ ◎
神は、ノアと、箱舟の中に彼といっしょにいたすべての獣や、すべての家畜とを心に留めておられた。
それで、神が地の上に風を吹き過ぎさせると、水は引き始めた。
また、大いなる水の源と天の水門が閉ざされ、天からの大雨が、とどめられた。
そして、水は、しだいに地から引いていった。水は百五十日の終わりに減り始め、
箱舟は、第七の月の十七日に、アララテ山の上にとどまった。
水は第十の月まで、ますます減り続け、第十の月の一日に、山々の頂が現れた。
四十日の終わりになって、ノアは、自分の造った箱舟の窓を開き、
烏を放った。するとそれは、水が地からかわききるまで、出たり、戻ったりしていた。
また、彼は水が地の面から引いたかどうか見るために、鳩を彼の元から放った。
鳩は、その足を休めるところが見当たらなかったので、箱舟の彼の元に帰ってきた。水が全地の面にあったからである。
彼は手を差し伸べて鳩を捕え、箱舟の自分のところに入れた。
それからなお七日待って、再び鳩を箱舟から放った。
鳩は夕方になって、彼のもとに帰ってきた。
すると見よ。むしりとったばかりのオリーブの若葉がそのくちばしにあるではないか。
それで、ノアは水が地から引いたのを知った。
それからなお、七日待って、彼は鳩を放った。鳩はもう彼のところに戻って来なかった。
(旧約聖書・創世記8章1節~12節)
オリーブの枝