やっぱり旅行は体力勝負です。
さとうはフィリピン入り八日目に、とうとうダウンしてしまいました。
体力がないらしいのに、自己管理に甘かったからです。
タイなら何度も行ったことがあり、南の国での「水当たり」「食あたり」も経験済みなのに、一週間も無事だったので、油断しました。
いっぽう、相棒のUさんは、「旅程の厳しさ」は認めるものの、元気です。
連日過酷な道を運転しなければならない、いろんな手配や通訳や写真撮影(吉原先生撮影の写真も、使わせていただいています)などに奮闘の吉原宣教師は、少し、お疲れのようにも見えました。
吉原先生は、本来言語学の専門家で、神学校では聖書ギリシャ語(※)を教えていて、英語はもちろん、カンカナイ語からイロカノ語、もしかしてタガログ語などを縦横自在に混ぜてコミニケーションをしておられるらしい。
その上、関西出身ですから、すぐにも吉本の舞台に立てそうな関西風漫談調の司会で、(さとうにはもちろんのこと)、なぜか、現地の人に大うけなのです。
やっぱり、エネルギーを使いますよね。、
現地の牧師や宣教師先生は、全然疲労など見えません。
山の条件がもっと過酷な四十年前に、一回何カ月も山に入って伝道していたS先生は、まるで水を得た魚のようにお元気でした。
★ ★
いつしか一行は帰途につきました。
半分もうろうとしていても、だんだん標高を下っているのがわかりました。やれやれ。
途中、どこかの村に立ち寄ったのですが、その時も車を出ることができません。ほかの人がいない間に車の外に嘔吐。また、別の場所で一行は、食料品店に寄って、パンや果物も購入しました。
夕方六時ごろ、バギオの神学校の宿舎に帰りつきました。そのあと、バギオの町に食事に出ることになっていたのですが、さとうは、それもできません。ベッドに倒れこんで朝七時まで十二時間爆睡してしまったのです。
??×?×?×!!!
あとで話を聞き、写真を見て、今頃、もったいないことをしたなあと悔やんでいます。
写真・立ち寄ったのはバゴンという場所にある村です。
みんな楽しそうに交歓しています!!
なんと、夕食は海鮮料理だった!
(※)新約聖書はギリシャ語、旧約聖書はヘブル語で書かれています。
だからこそ体力勝負。
一方、だからこそゆったりと体力に合わせてするもの。
けれど、旅は非日常的な成果を求めるものでもあります。
体力のあるうちに出掛けなければ、と思うこの頃でもあります。
改めて、そのことに気づきました。
野人さまは大丈夫ですよ。ずいぶん活動的な日常を送っておられるようですから。春になったら、体力づくりをしようと思っています「なったら・・」というのが、いけないかも、ですね。