青虫を煮てしまったショックは、きょうも尾を引いています。
別に、自分が動物愛護主義だとか、自然保護主義に熱心ということでもないのです。
どこかには、
いのちは
いかなるいのちでも、それを奪えば殺傷だというような戒律もあるかもしれませんが、
キリスト教では、神は、人間に植物と動物のいのちを、食物として下さっているのです。
それに、自分だって、「なんかおいしいものを食べたいなあ」と思うときは、
最上の牛肉とか、ウナギとか、ホンマグロの赤身とかを思い浮かべているのです。
今回の青虫と、ゆであがりが良く似た「いかなご」は、
子供時代の私の好物でした。
関西地区では今でも食べられているのでしょうか。
芝エビだの貝だの、オキアミ、ホタルイカなど、小さくて可憐な物でも食欲の対象です。
大柄ではないとはいえ、この私の身体髪膚は、
じつに多くのいのちをいただいて、今日あるわけです。
◎ ● 〇
蝶だって子孫を残さなければいけないのだから、
必死に白菜に卵を産み付けたのです。いっぽう、
早々と葉の間に隠れることができた幼虫だけが生き残っていたのです。
◎ ● 〇
あれこれ、思うのは、この絵本のせいかもしれません。
じつに、けなげで、かわいい
あおむしくん
キミを見てしまったからかもしれない!
作・絵: エリック・カール
訳: もり ひさし
出版社: 偕成社 偕成社の特集ページがあります!
生きて動いているものはみは、あなたがたの食物である。緑の草と同じように、
すべてのものをあなたがたに与えた。
(旧約聖書・創世記9章3節)