所用があって、町田市民文学館に行ったところ、
町田在住の作家として、蕗谷虹児の本や画集が、収蔵されているのに気が付きました。
明治31年生まれ、昭和54年に亡くなっていますので、若い方にはなじみがないかもしれません。
同時代の、竹久夢二の方が、今では人気がありそうです。
私は、少女時代――自分に少女時代があったなんて、今では夢のようですが、
毎月買ってもらっていた少女クラブの挿絵を見て、蕗谷虹児の絵に、見とれてしまった思い出があります。
手塚治虫さんがデビューしたばかりで、同時に、リボンの騎士の連載が開始されていました。
手塚さんの絵も、当時の少女漫画のなかでは、素晴らしく美しかったのですが、
残念なのは、蕗谷虹児さんの絵は、まもなく、載らなくなりました。
その頃、すでに相当ご高齢だったのですね。
♪♪
昔あこがれた絵が、すぐ手の届く場所で見ることができるというのです。
とりあえず、一冊だけお借りしてきました。今度は重いものを持ち帰る支度をしていきましょう。
写真を撮りましたが、どうも下手で恐縮です。
とくに、やわらかいけれど、しっかりした美しい線が持ち味の絵ですから、
これでは、まったく良さがわかりませんね。
蕗谷虹児で、検索していただくと、経歴や作品、生没年などが紹介されています。