ノアの小窓から

日々の思いを祈りとともに語りたい

あの日

2015年03月11日 | 日記



                

           2011年3月11日は、冷たい日だった。
           当たり前の3月の冷たさだったかもしれないけれど、
           絶対的な冷たさを経験した長い一日。
           あんな揺れは経験したことがなかった。
       
           テーブルの下にもぐって、叫んだ。
          「助けて下さい。神様。助けて下さい」
           叫んでも叫んでも揺れは続いた。

           ケータイをもって、外に駆けだした。
           まず、連絡を! 妹に連絡を。弟に連絡を。友人に連絡を。
           いやいや教会に連絡を。

           携帯はまったく通じなかった。
           トランジスタラジオをもっている人のそばで聞き耳を立てる。
           激しい地震は、それでも、東京直下ではなかった。

           長い時間呆然と立ちすくむ。人の顔もよくわからない。

               

           空腹に気がついて、近所のスーパーに行った。
           すでに店は閉じられていた。
           もしかして、食べられないかも知れない。
           寒さに耐えられなくて、部屋に戻った。余震が続く。

           暗くなってきた。電気がつかない。ガスがつかない。
           信じられない。こんなことが自分の身に降りかかるなんて・・・。

           真っ暗な中で祈った。
           祈りの歌を歌った。
           ひっそりと息をつめたような静寂の中で、

           聞いてください。この祈りを~
           震えながら、声をかぎりに歌った。

           電気がついた後、パソコンに関西の友人たちからたくさんのメールが入っていた。
          「大丈夫ですか!」

           みんな気にかけていてくれたんだ!! うれしかった。

     
                  


           
           祈る時間も、歌う時間も、泣く間もなく、往った方々のために、
           今夜も祈り、歌う。


            聞いてください。この祈りを。
             聞いてください。この叫びを。



            神様。みんな、あなたのお造りになった子供です。
            どうか、だきしめてくださって、

            天国の美しい流れのそばで、憩わせてあげてください。
            私たちもいずれ、そこに行きますから。

        












       

              




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2 コメント

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あの日・・・ (荒野人)
2015-03-11 21:04:40
忘れまじ
3,11
人として
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もちろん (さとうまさこ)
2015-03-11 22:02:01
荒野人さま
忘れることはぜったいにないです。
返信する

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