在宅介護が始まって 先ず困ったのが夜でした。
病院でも ほとんど24時間付き添いをしていましたから、
退院してその夜、義母を一人寝かせるのも少し不安で
一緒の部屋で見守りつつ寝ました。
はやり、何度もベッドから降りようとするし おむつ交換も。
私も気が張っているので 義母の寝がえりの音でさえ目が覚めます。
3日目の朝、
何とかしなくては 私が体調崩すよぉ~。
ここで登場したのが「よべーる100」です。
病院のナースコールのようなブザーがあれば、と思い付き
介護用品レンタルのお店に聞いてみると あったのです。
送信機のボタンを押せば すぐに受信機が鳴ります。
これがあれば 自分の寝室にいても 素早く来ることができます。
おばあちゃんが すぐにはベッドから降りられないように
夜だけぐるりに柵をつけておきました。
呼びたい時は ブザーを押してくれるように頼み、
昼間に何度も練習も重ねて 納得してもいました。
これで私は ブザーが鳴るまでは 安心して眠ることができます~
夜中に ピッポォッパ となれば すぐさま飛ぶように部屋までいきます。
ちゃんと待っていてくれていました。
大成功!
数日後の明け方4時頃。 ピッポォッパの音に 部屋まで行くと
いつもと様子が違っていました。
「お腹痛い~。何とかして~。」
「誰か助けて~ 痛いね~」と叫び続けています。
ベットの横に立ってもらい 用をたすうち落ち着いてきました。
おむつを取り替え すっきりしたところで 静かになってくれました。
きっと、寂しかったのでしょうね。
またある夕刻のこと、突然の「よべーるの故障」で。
夕食をベッドに持っていくと なんだか様子がおかしいのです。
「食べたくない!」「いらん!」と怒ったような言いようで、
私もなんでそんな言い方するの…と、つい思って
「いらんのならいいよ」と 厳しめに返してしまいました。
それからが大変。
おばあちゃんは大パニックです。
ブザー押したのにぃ! 息苦しい~ 救急車呼んで~ 誰か来てえ~ と叫ぶのです。
口角炎なので 大きな口を開けて叫ぶと あくちが切れて血が流れても
いつもなら血を見ると大変なのですが 今夜それどころではないようで…
手足をパタパタ振り 早よ呼んでぇーと。
よべーるを何度も何度も押したけれど 私が来なかった事で
ものすごく不安になっていたようでした。
こうなると もう手のつけようがありません。
外は暗く 夜になってましたが、いつもの訪問看護ステーションに電話して、
義母の状態を話すと 快く看護師さんは来て下さいました。
待っている間も 嘘や呼んでへんやろ!とかとか悪態をつくこと。
看護師さんはさすがです。
体温、脈拍、血圧等測りながら 義母を上手になだめてくださいました。
帰る時「精神的なものやね」と言われてました。
この頃の 義母の病状診断は やはり大きな病気はないということで
食事が口から充分に取れないこと、水分が不足していること
血圧が低い というものでした。
誰か(私ですが)が常にいなくては不安なのです。
この時 確かに「よべーる」は鳴りませんでした。
直前までは ちゃんと鳴っていたので 突然の故障が原因の出来事です。
落ち着いた義母に 故障だったと よーく話しました。
もちろん理解してくれました。
静かな時は よくわかってくれるのにね。
故障の「よべーる」の送信機は いま修理中です。
二つあってよかったです。
今日もブザーを 鳴らして私を呼んでいます。
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