11/2 夏井先生 お題 箱根 ススキ
① ススキの穂そーっと引き寄せ頬をなで
あのやわらかそうなススキの穂。
触るだけでは満足せず、背の高い穂をそーっとひっぱる。
そしてそれでホッペタを撫でてみた。
これは想像の句。
感触はなんとも書けない。
昔、うぶ毛の生えた桃が気持ちよさそうに見えて
それでホッペをスーと撫でた。
うぶ毛は頬にささり、すごく痛い思い出になったものだ。
② 一斉にスズキなびかせ風渡る
ススキはぎっしり生えている。
風が吹くと、ススキは右向け右、左向け左と穂をそろえる。
風の通り道、風の通り方がわかる瞬間。
③ ススキ揺れ入り日穂の間に見え隠れ
ススキの原を見ていたら、風が吹いた。
ススキが揺れて、夕日が穂の間か見えて、もうすぐ暗くなることを知った。
④ 落日迫り歩せかす帰路ススキが原
これは箱根にいて、帰路はホテルに戻る道のことだ。
あちこち見て、ふと気がつくともう夕暮れ。
日はかすかに見える。
でも徒歩で戻る道、急がなきゃ。
① ススキの穂そーっと引き寄せ頬をなで
あのやわらかそうなススキの穂。
触るだけでは満足せず、背の高い穂をそーっとひっぱる。
そしてそれでホッペタを撫でてみた。
これは想像の句。
感触はなんとも書けない。
昔、うぶ毛の生えた桃が気持ちよさそうに見えて
それでホッペをスーと撫でた。
うぶ毛は頬にささり、すごく痛い思い出になったものだ。
② 一斉にスズキなびかせ風渡る
ススキはぎっしり生えている。
風が吹くと、ススキは右向け右、左向け左と穂をそろえる。
風の通り道、風の通り方がわかる瞬間。
③ ススキ揺れ入り日穂の間に見え隠れ
ススキの原を見ていたら、風が吹いた。
ススキが揺れて、夕日が穂の間か見えて、もうすぐ暗くなることを知った。
④ 落日迫り歩せかす帰路ススキが原
これは箱根にいて、帰路はホテルに戻る道のことだ。
あちこち見て、ふと気がつくともう夕暮れ。
日はかすかに見える。
でも徒歩で戻る道、急がなきゃ。