雀のチータンたち

雀は言語を持っていて社会生活をしている。縄張りがない。
他の鳥の子を助けもする。雀は鳥たちの影の指導者なのだ

11/8 似ていた 第8話

2024-11-09 10:08:18 | 動物の心理

11/8 似ていた 第8話


ドア下の京太郎のメモには出張予定が買いてあった。

1週間、もしかしたら10日くらいかかるかもしれない。

今回行くところは田舎だから連絡はできないと思う

とあった。


京太郎の留守の間、優子は何かするべきことがあったと思い出してみた。

そしてリュクの奥に入れた週刊誌にたどり着いた。


それは結婚詐欺をやって相手を次々に殺害したどしようもない男についてだった。

写真が何枚かあった。

どの写真も京太郎なんかに似ていない。

ただ小さく隅にあったのがちょっと横をむいたときの京太郎に

似ているような気がするのだ。

小さくてよくわからない。


そんな時母が夕食のテーブルで言った。

優子、今度あなたの友達連れてきてよ。

友達?

そうそう、キョウタさん と姉も言った。

京太郎だよと弟が訂正した。

お父さんも見たい。 連れてきなさいと父までが言った。

みんな、すごい好奇心。

優子はちょっと考えた。 でも京太郎さんはまだ恋人以下なんだけど。

あら、そうなのと母と姉が言った。

それでもいいよ、僕が査定してやると弟が偉そうに言った。

忙しい人だからいつかわからないけど、連れてきてはいけない理由もないから

今度出張から戻ったら言ってみるわ。


その話を京太郎にすると彼は楽しそうにゲラゲラ笑った。

そして意外にもいいよって言ったのだ。

そちらの都合のいいときにいつでも行くよ


って言っていたわ。

夕食のテーブルで優子が経過報告をした。


みんな興奮した。

そして日曜日のお昼はどう、お父さん?

とお母さんが言った。


じゃ今度電話のときにでもそう言ってみるわ。


京太郎さん、いいって。

金曜日の午後、優子が母親に言った。

次の日曜日のお昼よ。


京太郎は日本酒やお菓子やゲームなど引っ提げて

11h55分に山口家の門の前に到着した。

なんだかんだと京太郎が家の中に通されたときは12時をまわっていた。

京太郎はもっていた袋から最新のゲームをほい、と和彦に渡した。

ワっと和彦の嬉しそうな叫び声。


京太郎は10畳の大きな茶の間に通された。

まるで常連か親戚の誰かみたいに京太郎は茶の間で皆に囲まれて

食事の用意ができるまでおしゃべりできた。

父は誰にでも一線敷く人なのに、

京太郎に仕事の具合など聞くのだった。


爆弾は食事中に破裂した。

スイッチを押したのは和彦だった。

和彦は一番に食事を終えていた。

一度テーブルを離れた和彦がテーブルに戻った。

手には優子が買った週刊誌があった。

あ、っと優子は口の中で言った。

Too Late

和彦はあのページを開いてこれおじさんに似ているよね

と言ったのだ、


京太郎は初めてこの記事、それらの写真を見た。

どれどれ、和彦から週刊誌を受け取ると記事に素早く目をやり

それから写真を追って、和彦が指さした小さい写真を見た。

うーん、似ているかな?

そのページは皆の手に順にまわった。

似ていないが大半の意見だった。

ただ口には出さないけど、その小さい写真の横顔は

京太郎が横を向いたとき似ているようにも見えた。


和彦、失礼なことを言ってはいけないわ

と姉がたしなめた。

姉はその結婚詐欺の話を知っていた。

京太郎もそのニュースを知っていた。


結婚詐欺でみつがせるのはともかく、殺害する必要はなかったと思うのだけど。

と京太郎がコメントすると、


でも数が多いから安全のために前の人は殺したんだろねと父が言った。

この人、そんなにハンサムでもないのよね、どこに魅力があったのかしら?


女って惹かれるのは美貌じゃないわよ、と姉が優子の幼さを馬鹿にしたように言った。


いずれにしろ、男が金をせびり出したら「おかしい」と考えるべきだよ、優ちゃん!!

と京太郎が言うと、父がよく聞いておきなさい、優子と追加した。

私、みつぐようなお金ないもんと優子が言うと

ところが、この事件ではどの人もお金を借りてもみついだらしいのよ

となんと母が言った。


優子はそんなこと書いてあったかしらと記憶をたどった。


母のニュースは昨晩遅くの報道番組からだった。

そんなに好きだったのねと姉が言った。


和彦は京太郎の横に滑り込むと ねー、このゲームやらない と声をかけた。

山口家では誰も和彦とゲーム遊びをする人はいなかった。

わかった。後でね。

と京太郎はその場を収めた。


京太郎は優子の家族との食事をすごく楽しんだ。

そしてその後、優子と婚約したわけでもないのに

食事だけ突然来るようになった。

それに対して誰も疑問にも思わなかった。

京太郎はこんな家庭が欲しかった。

こんなテーブルについて、時々母親のひざに和彦がするように登って

お尻をモゾモゾ動かして母親の胸に椅子の背のように寄りかかりたかった。


ある日、和彦が突然聞いた。

京太郎は優姉ちゃんと結婚しないの?

和彦は親子くらい年齢の差のある京太郎を呼び捨てにしていた。


そのテーブルに優子はいなかった。

僕はいいけど、優姉ちゃんはどうかな?

和、姉ちゃんに聞いてよ。

和彦がすごく真面目な顔になって言った。

駄目だよ、そういうことは自分で詰めるんだ。

そういうことが自分でできないから、優姉ちゃんは決心つかないんじゃない?


京太郎は心底そうかもしれないと思った。

そうだね、自分でやるよ。


和彦は僕が兄ちゃんになったら嬉しいかい?

和彦は京太郎を見て言った。

うん、うれしい。 なってほしい。







第9話



















































11/9 ノンを観察してわかったことがある

2024-11-09 10:08:18 | 動物の心理



11/9 ノンを観察してわかったことがある

ノン、目が見えない。 ド近眼?

だから私がガラス越しに見ていても、両手を突き出して

じっと私に近づいてくる。

馴れなれしいのでも、ずうずうしいのでもなかった。

そして鼻もよくない。

米がわからなくて臭いクンクンかいて何かさぐっていた。

これはノンが年とったためかもしれない。


可愛い、誰かにどやされそう、米粒を一粒両手で持って食べる。

動物ってこういう食べ方しない。

でもこの子だけじゃなくて

逃げ足の速いのもいるからね。

1匹だけ優遇するわけいいかないのだ。

11/9 忍ちゃんで見た レオという犬

2024-11-09 10:07:42 | 動物の心理


11/9 忍ちゃんで見た レオという犬


ご主人の鈴木さんと言ったと思う、すい臓がん、ステージ4だとかで

入院するために子供のころから育て10年過ごしたレオを誰かに

託さなければならなくなった。

そこら中探して、鈴木さんは忍ちゃんちに行った。

預かってもらえた。

レオは忍ちゃんちにかつていなかった優等生犬だった。

そして里親が見つかった。

里親にもすぐ親しくしてトライがすぐ決定。


里親さんはいい人たちで、鈴木さんに会いたいだろうと

提案した。

鈴木さんは迷ったけど会った。

レオ、いい子だった。

正座してスズキさんをじっと見た。

いつまでもじっと見た。

レオの思いを感じて私の目から涙がドッと出た。

レオは鈴木さんの病気を理解した。

動物って臭いで病気だってわかる。

レオ、テレパシイでお世話になったお礼を言って

病気の具合もお見舞した。


普通の犬なら相手が病気でも喜んで飛びつくところだ。

嬉しさのあまりオシッコをばらまく子だっている。


レオはそんなことしないで正座、しっかりお座りした。


鈴木さんは新しい里親の車までレオと里親を見送った。

レオ、捨てられたんじゃないって納得したよ、きっと。

レオね、忍ちゃんちに置いていかれたとき

信じられないって顔をした。

鈴木さん、もっとレオを信頼して説明すべきだった。

その後のレオの気持ち想像できますか?


白い柴犬、華はピンク。

白いから漫画のライオンのレオと鈴木さん名付けた。


レオの写真撮らなかったよ。