11/14 似ていた 第11話 マリアの場合は
NB ここから各話のタイトルをつけます。
マリアはその日東京のバレエ団に招待され日本に来ていた。
マリアの父は日本人で母が英国人だった。
幼いころからバレエを習い、すでに某有名バレエ団に所属していた。
その日は某有名コスメの会社に来ていた。
そこのCMに出演した友人のナオミ・直美に会いに来たのだ。
京太郎もCM作成の段取り競技で来ていて、ちょうど競技が終わりロビーに降りたときだった。
マリアは目ざとく京太郎を見つけた。
ナオミから聞いていたのだ。
迷いもなく京太郎に近づいて、日本語で話しかけた。
京太郎さんですよね。
私、木村マリアといいます。
ナオミの友達で、今日本に来ています。
顔に日本人の面影のない日本語を話す若い女性に京太郎は立ち止まった。
京太郎は彼女をじっと見つめていて言っていることが耳に入ってこなかった。
京太郎のどこかがモゾモゾした。
それから言った。
仕事なら直接に受けていません。
あなたのエージェント経由でお願いします。
京太郎は待たせている車に向かった。
何がマリアに京太郎への興味をうんだか誰もわからない。
マリアは時間があると京太郎について調べた。
でも何もわからなかった。
京太郎はインタビュー関係はどこも受付けなかったのだ。
マリアは策戦を変えることにした。
京太郎の会社のマンションに忍び込んだ。
ドア近くで待った。
11時ごろ京太郎が戻ってきた。
京太郎がドアを開けた瞬間、部屋に滑りこんだ。
あっと言う間の出来事で、京太郎は防ぎようがなかった。
なんて真似だ。 出て行きなさい。
ガードマンはもういる時間ではなかった。
110番するよ
あなたが連れ込んだって言ってやるわ。
わかった、とにかくここを出よう。
京太郎はマリアと階下に降りた。
送っていくから。
マリアは留守のナミオの部屋に京太郎を連れ込んだ。
僕にどうしろって言うの?
マリアはレッスンでやるように180度に足を広げて床に座った。
それから立ち上がるとそのままつま先で立つと高く足をあげた。
つま先と上げた足のつま先で180度以上に開いたように京太郎に見えた。
上げたつま先で京太郎の肩をトントンとたたいた。
京太郎の中に怒りがわいた。
じゃ、まず僕に抱かれる?
マリアの顔が輝いて、数秒で素裸になった。
華奢でこれまで見たどの体よりしなやかで、折れそうだった。
床に足を広げたままマリアが横になった。
京太郎はいつの間にかズボンを下げていた。
そして、足の間に入って行った。
両足を腕に抱えて頭の横にそろえた。
穴と京太郎がひとつの点になった。
京太郎はグリグリと穴の奥へ、奥へと刺しこんだ。
マリアの顔が歪んだ。
京太・・・マリアの声が消えそうにあえいだ。
口が大きく開いてあえぎ声がもれた。
大きく体が揺れたときに京太郎の手袋をした手が喉にかかった。
音がした。
京太郎はマリアから出て、ズボンを上げるとそのまま部屋を出た。
京太郎の中には憎しみしかなかった。
京太郎はニュースに注意したが死体のみつかった気配はなかった。
それから一か月、いや6週間は経過して
ナオミが帰宅したとき、マリアが発見された。
事故か事件か警察が調査にかかった。
第12話