矢沢と小鹿とラーメン日記

大好きな永ちゃんと好きなものだけの記録☆

映画 MISSING ミッシング

2024-06-15 17:54:43 | 映画

久しぶりに映画を見てきました

久々に、あ~映画を観たなぁという気持ちになりました。

最近はどうしても重いテーマの作品を見ると気分が沈むので避けてたんだけど

今回は見て良かったなと思いました。

 

石原さとみさんがどうしても吉田恵輔監督の作品に出たいと切望して実現した作品。

突然、失踪した娘を懸命に捜す母親役を迫真の演技で見せてくれた石原さん、素晴らしかった

そして夫役の青木崇高さん、弟役の森優作さん、地元TV局の中村倫也さんも素晴らしかった

それぞれの役者さんの演技力が光ってました!

 

そして私が見て思ったのはまず、いい旦那さんで良かったね~って

 

娘が突然いなくなるという共通の苦しみを背負った夫婦

やり場のない苦しい現実にもがき苦しみ、その憤りを声に出し、叫び感情をあらわにする妻に対して

同じ苦しみを負いながらそれを受け止め、怒りを自制して、隣で苦しむ妻によりそう夫。

できる事は何でもやるという妻と一緒に娘探しに奔走する夫。

なんていい旦那さんなんだろ。って思った。

 

娘を探しに行った先のホテル。外の喫煙所で煙草を吸ってる時に、

娘と同じ年頃の女の子を連れた家族連れを見てふいに涙をにじませたシーン。

こうゆう感情が日常の中で何度も湧き上がるんだろうなと思って

終始、青木さんの自分の感情を堪えるシーンが良かったです。

 

あと妻の弟。私はこの弟がその辛い状況に耐えられずに死ぬんじゃないかと思ってたんだけど

死ななくて良かった~

弟役の(森優作さん)の演技も素晴らしかった。こんな俳優さんいるんだ!って発見しました

 

そして地元TV局の記者役の中村倫也さん。

安定の演技力です 

違う違う!そうじゃ、そうじゃな~い!肉で選びたい~!のCMとは別人

改めて報道とは?という事も考えさせられました。

 

映画の最後は結局、娘も見つからず、その辛い日常が続いていくというリアルな終わり方だったけど

その中でもネットで誹謗中傷した犯人が捕まったり、

少しづつだけど元の穏やかな感情を取り戻していく沙織里(石原さとみ)の姿が見られて良かった

そこに本当にわずかな光だけど、この夫婦の未来を照らしていると感じられて

辛い気持ちが和らぎました。

 

そうゆう気持ちにさせる所がこの監督の手腕なんですかね。すごいなぁ!

いい映画でした

 

 

解説

「空白」「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔監督が、石原さとみを主演に迎えてオリジナル脚本で撮りあげたヒューマンドラマ。幼女失踪事件を軸に、失ってしまった大切なものを取り戻していく人々の姿をリアルかつ繊細に描き出す。

沙織里の娘・美羽が突然いなくなった。懸命な捜索も虚しく3カ月が過ぎ、沙織里は世間の関心が薄れていくことに焦りを感じていた。夫の豊とは事件に対する温度差からケンカが絶えず、唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々。そんな中、沙織里が娘の失踪時にアイドルのライブに行っていたことが知られ、ネット上で育児放棄だと誹謗中傷の標的になってしまう。世間の好奇の目にさらされ続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じるように。一方、砂田は視聴率獲得を狙う局上層部の意向により、沙織里や彼女の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材を命じられてしまう。

愛する娘の失踪により徐々に心を失くしていく沙織里を石原が体当たりで熱演し、記者・砂田を中村倫也、沙織里の夫・豊を青木崇高、沙織里の弟・圭吾を森優作が演じる。

2024年製作/119分/G/日本


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