もうプロ野球のファンならご存知だと思います。
球児、急転独立リーグ選択 虎内部に「反対」雑音消えるまで
夕刊フジ 6月3日(水)16時56分配信
米レンジャーズから自由契約となり、日本球界への復帰を目指していた藤川球児投手(34)が1日、四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスに入団することが決まった。右腕は「火の玉ストッパー」として活躍した阪神への再入団が確実とされ、古巣も交渉解禁後に即アタックし正式オファーを出していたが、急転直下の移籍となった。華やかなメジャーから、若者たちが激安給料でしのぎを削る独立リーグでの野球人生のリスタートを決断した裏側には、さまざまな思惑が交錯している。
1日午後3時。藤川は自身の公式ブログを開設すると同時に、注目の移籍先を発表。その心境も披露した。
『必要とされる場所で投げたい。そして家族と一緒に居たい。今日答えを出しました。僕が投げる事で喜んでくれる人達の顔が見たい。僕を応援してきてくれた人達、育ててくれた高知から野球人生を再スタートする事に決めました』
移籍先は、かつて実兄の藤川順一氏がGMを務めた故郷・高知のファイティングドッグス。阪神の1985年日本一に貢献した弘田澄男氏が指揮を執っている。独立リーグ関係者によると、数日前に藤川サイドがリーグ運営会社の幹部に入団を打診。その後、故郷の球団が獲得意思を示し、入団が決まったという。
藤川はレンジャーズから自由契約となった直後、阪神からオファーを受け復帰は確実とみられていた。それだけに古巣も困惑を隠せない。
発表から約2時間後、西宮市内の球団事務所で高野球団本部長は「今朝、本人から連絡があり、入団合意にはならなかった。個人的には(獲得できず)残念です」と険しい表情。「タイガースの宝」とラブコールを送っていた坂井オーナーも「残念ですが(球団の)真意が伝わらなかった感じがします」と話した。
阪神は2年総額2億円(推定)の条件を提示。内容的に悪くなく「自由契約になり、メジャー復帰への退路を自ら断った段階で、日本球界に戻るほか選択肢はなかった」(メジャー関係者)という状況ながら、古巣を袖にしたのには、いくつかの理由がある。
藤川は米カブスに在籍した2013年6月に右肘の靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けた。リハビリをへて移籍したレ軍での今季登板は2試合だけ。肘の状態が不安視されていただけに、阪神内では獲得か否かで意見が割れていた。
「営業面やかつての実績を重視し若手への指導を期待した賛成派はいたが、反対派も複数いた。本人の耳にも届いているはずで、いま慌てて入団しても損する公算が大きいと判断したのだろう」(球団関係者)
また「藤川が『必要とされる場所で投げたい』というのは、周囲の雑音が少ないところでやりたいという意思の表れ。肘の回復状態を考え、独立リーグの後期戦が8月に開幕するのも好都合だったようだ」とみる。
阪神サイドにも裏の思惑が見え隠れする。
「メジャー帰りでやはりトミー・ジョン手術を受けたソフトバンク・松坂が1軍の戦力になっていない。球団としては二の舞いは避けたい。独立リーグで好投すれば、再オファーする判断材料になる」(同)
さまざまな思惑が交錯した末に阪神を“振った”藤川だが、最終目標は古巣への復帰だ。
「メジャー移籍直前、藤川は『最後は甲子園で1球投げて現役を引退したい』と真剣な表情で話していた。最後はお世話になったタイガースで終えたい気持ちは強かった」(チーム関係者)
故郷での再出発は、古巣復帰へのリスタートでもあるようだ。
あくまで阪神のことであり、広島には関係ないことです。
でも一言、言わせてもらうなら
「いつまでも待ってはくれんよ、阪神は」
まぁ、頑張ってくださいね。。