中山路と香港路をむすぶ路地にある「東珍味」。同店が向かい側に「美心酒家」という新しい店を準備中である。 もうそろそろ完成しているか、あるはオープンしているのではないかと思って、炎天下の中をフラフラしながら見に行ってきたが、残念ながら店内はまだ工事中であった。 仕方ないので、このあとは町内をパトロールして回った。しかし、おもしろそうな変化はなにもない。食べ放題、手相占い、開運グッズばかりが、やけに目につく。 そんな光景を見ながら歩いていると、後ろから観光客のつぶやきが聞こえてきた。 「なんや、食べ放題だらけやないか~」 そうなのよ。むかしは個性的な店、家族経営の店、親しみのもてる店が並んでいたのに、この10年くらいで大きく様変わりしてしまったのだ。そのいちばんの変化は食べ放題店の増加である。 昨日、ブログ「恰幅の良い彼」を運営されているホンマさんが、“地元民が語りたい横浜中華街の食べ放題”とのタイトルで興味深い記事をアップされた。実際に食べてみての感想が、氏らしい文章で綴られている。 今後もこのシリーズは継続されるようなので楽しみにして待ちたい。 さて、食べ放題の研究といえば、この人を忘れてはならない。「週末中華のしっぽ」の本須さんだ。 もう9年も前の記事になり、いまでは消えてしまった店も載っているが、食べ放題に関する研究として面白いので、観光客の皆さんはコチラもどうぞ。 食べ放題を征(序章) 鵬天閣 大珍樓 三国志新館 食べ放題を征(終章) この研究が発表されてから、すでに9年が経過している。その後、新しい店も多数登場してきたし、運営の仕方にも変化があるのかもしれないが、一応の参考にはなると思う。 ということで…… 昨日、私が食べに入った店は食べ放題店ではなく、むかしからの馴染みの店「中華飯店」。安直な店名であるが、この店は料理も、歴史も、お客も奥が深い。 もともとは、加賀町警察署の橫というか、NTTの裏にあったのだが、3年ほど前に市場通り先に移転し、さらに今年、そこを撤退して現在のビルに入った。 「中華飯店」の移転に関する記事は、コチラ。 かつての店構えを載せているが、さて、この移転した跡地は現在どうなっているのか、ちょっと気になるでしょ。 加賀町警察署横時代の跡地はこうなっている。 ここにあった「中華飯店」、「パンアメリカン」は立ち退きとなり、今は新しいビルが建っている。 1階には「赤から」がテナントとして入る予定だそうだ。 そして前回の移転先だった市場通り先は、今こんな状態になっている。広大な敷地が生まれ、巨大な施設ができあがるのを待っているような雰囲気だ。 こうしてみると、昔からある家族経営の小さな店が、新しく登場してきた大きな資本に追いまくられ、町内を転々としている……そんな気がしてならない。 「中華飯店」の牛モツそば♪ なんだろう、この旨そうな香りは。牛モツと野菜を炒め少しだけトロミをつけてある餡。胡麻油を使っているのかな。 牛モツは臭みもなくトロトロで柔らか~い♪ 歯の悪い人でも楽に食べられる。しかも美味しい。 スープが少し甘めに感じるのは、玉ネギのエキスなのか。そこにわずかだが辛味も混じってくる。赤い粒がその由来となっているようだ。 とうわけで、久しぶりに食べた「中華飯店」の牛モツそばは相変わらず旨かった。次回は新規オープンの店にでも入ってみるかな。 それとも、やっぱり…… あそこかなぁ…… ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
久しぶりに中華街へ入りたくなりました。
美味しですよ。